中公文庫<br> 名将と名臣の条件

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中公文庫
名将と名臣の条件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 455p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057227
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C1121

内容説明

人物の器量は、運命の分岐点で明らかになる。真田幸村、保科正之、山本八重、東郷平八郎…。戦国武将から日露戦争の名将まで、浩瀚な史料の読解と一方に偏しない公正な史観が掘り起こした、選りすぐりの傑物たち。その人物の魅力を堪能させる歴史エッセイ。

目次

1 関ヶ原の名将たち(直江兼続に見る名臣の条件;それぞれの関ヶ原 ほか)
2 名君保科正之とその周辺(保科家―その発祥の地を訪ねて;二人の高遠城主―仁科盛信と「槍弾正」 ほか)
3 私の会津史(「会津武士道」考;会津藩のふたりの奉行―関藤右衛門と飯田兵左衛門 ほか)
4 時流に逆らった男たち(知られざる名奉行―矢部定謙;新選組のルーツは武田信玄にあり ほか)
5 日清・日露戦争の名将たち(「日本随一の戦術家」立見尚文;伊東祐亨の「アメリカ赤毛布」 ほか)
6 幕末維新の珍談・奇談(刀と槍の伝説;幕末の剣―その流派と人物 ほか)

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部在学中に、「風船ガムの海」で第三十四回文學界新人賞に佳作入選。同大卒業後、文藝春秋に勤務する。91年より執筆活動に専念。87年、『明治新選組』で第十回エンタテインメント小説大賞、93年、『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞、94年、『二つの山河』で第百十一回直木賞、2005年、『落花は枝に還らずとも』で第二十四回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さきん

2
あまり名将と名臣についての定義づけはされていないが著者のお気に入りの人物エッセイとして読めば楽しめる内容となっている。ほかに著者の本を読んでいる人にとっては、聞いたことのある内容の寄せ集めに感じるだろう。2015/07/11

我門隆星

1
このかたの言う「史伝文芸」的なエッセー。……まあ、「これを読んだところでデキナイ人がデキル人になれるわきゃない本」の典型例ではあるが。ただし、「この本さえ読んでおきゃ、この人の他の本など読まなくてもいんでね?」というご本ではある。……あ、いや、まあまあ楽しかったですよ? 読了。再読は微妙かも。2014/05/15

千田義則

0
【目次】1.関ヶ原の名将たち, 2.名君保科正之, 3.私の会津史, 4.時流に逆らった男たち, 5.日清・日露戦争の名将たち, 6.幕末維新の珍談・奇談【一言】サイレント・ネイビーこと島村速雄参謀長(後、元帥)が基礎を築いた単縦陣戦法を丁字戦法を経て乙字戦法へと発展させた秋山真之参謀(後、中将)が戦国時代の村上海軍が用いた長蛇の陣に着想を得ていたことは興味深い。『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』(P.305抜粋)2017/08/01

nur1202

0
あちこちから持ってきたエッセイをまとめたせいか、内容に重複が多い感じ。 重複しないようにまとめていれば、もう少し集中して読めるんだけどなぁ、と何回思ったことか。(^^; 最後の章は本書のタイトルとは全然違う方向性のエッセイ(珍談・奇談)だけど、そこが一番楽しかったってのも、はて、どうなんだか。(^^; 作者の思い入れはどうあれ、編集でもう少し何とかすべきではなかったかと思う本でしたね。2013/07/04

茶幸才斎

0
直江兼続らの戦国武将、徳川幕府の家老や奉行、会津藩からは保科正之、萱野権兵衛、秋月悌次郎その他大勢、幕末の名士たち、そして日露戦争の東郷平八郎までは得心が行くが、生麦事件で薩摩に斬られたリチャードソンや幕府の御金蔵破り、大衆に人気の侠客たちとなると、表題の「名将」とか「名臣」とか、もうどうでもよくなっている。要するに筆者が過去に発表した原稿を寄せ集めた本である。ために、構成にまとまりがなく内容の重複も目立つが、それを無視すれば、歴史上の四方山話として読めて割と面白い。中でも名奉行の矢部定謙に興味がわいた。2013/03/10

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