内容説明
あどけない美少年フォンチートに翻弄される継母ルクレシア、妻を女神のように崇拝する夫のリゴベルト。密やかに、優雅に進行する危険な三人の関係と、神話や絵画から紡がれる幻想が重なり合い、思いもよらぬ結末へと導かれていく。ノーベル賞作家が描く、香りと色彩に充ちた華麗なエロス的世界。
著者等紹介
バルガス=リョサ,マリオ[バルガスリョサ,マリオ][Vargas Llosa,Mario]
1936年、ペルー、アレキーパ生まれ。59年『ボスたち』でデビューし、63年、『都会と犬ども』でラテンアメリカの作家としての地位を確立。2010年ノーベル文学賞を受賞した
西村英一郎[ニシムラエイイチロウ]
1949年、三重県生まれ。京都大学文学部卒業。青山学院大学大学院文学研究科修士課程修了。中南米史、中南米文学専攻。国際武道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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