内容説明
昭和二十三年三月六日、人気作家で文藝春秋を興した稀代の出版人であった菊池寛の自宅では、快気祝いの宴がひらかれていた。身内が集まり、主治医もまじえての歓談の最中、席を立った主役を襲った突然の悲劇。文壇の大物の急逝に、周囲は騒然となった―。孫である著者が、その破天荒な生涯を愛情をこめて描く。
目次
第1章 鮫の顔
第2章 奇人変人
第3章 急死
第4章 葬儀
著者等紹介
菊池夏樹[キクチナツキ]
昭和21年(1946)、東京に菊池寛の孫として生まれる。昭和44年、立教大学法学部卒業後、文藝春秋に入社。池波正太郎の『鬼平犯科帳』シリーズをはじめ、井上ひさし、松本清張、渡辺淳一ら、百名近くの作家・漫画家を担当した。現在、高松市菊池寛記念館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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駄目男
3
これは私の性分というか癖なのか、まるで宿命のように読まなければならない本がこの世に存在する。 菊池寛関連本はいくらでもあるが、この本は菊池のお孫さんが書いている。それも「菊池寛急逝の夜」 その夜、何が起きたのか? これは是が非でも読むのが使命のように思ってしまう。 意外と小説家の死の当日のことは知らないものが多い。 2014/02/14
きよりん
2
菊池寛さんのお人柄が伝わってきました。2020/04/25
コホン
1
弔辞でどれだけ人から慕われていたかがわかるし、家訓のようなものも人間味あふれるいいものだった。 2015/05/21