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中公文庫
旅は道づれツタンカーメン (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122056213
  • NDC分類 294.2
  • Cコード C1195

内容説明

悠久の歴史の中に静かに眠る遺跡。混乱と異様な熱気で煮えくり返る街の中で、あるいはたくましく、あるいは慎ましやかに暮す人々。そして五千年前から変らず悠々と砂漠を流れるナイル河…。エジプトの昔と今を伝える、おしどり夫婦の“旅は道づれシリーズ”第三弾。巻末に「愛の書―亡き母・高峰秀子に捧ぐ」(斎藤明美)を収録。

目次

夫婦旅立ちナイル河畔
夕陽と共にピラミッド
ラクダ市場とアスワン・ハイ・ダム
アブ・シンベル 音のない世界
美しい娘はナイルの花嫁に
王家の谷の隠された墳墓
ツタンカーメン王・五千年の眠り
黄金と石とミイラのカイロ博物館
アレキサンドリア、大魚と醤油

著者等紹介

高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以後、「浮雲」「二十四の瞳」「名もなく貧しく美しく」など、三〇〇本を超える映画に出演。文筆にもすぐれ、『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。2010年逝去

松山善三[マツヤマゼンゾウ]
1925年生まれ。岩手医学専門学校中退。脚本家・映画監督。「名もなく貧しく美しく」「人間の條件」「典子は、今」などの作品で、各種映画コンクール脚本賞、監督賞、外務大臣賞、東南アジア映画祭脚本賞、ジョンミューア映画祭グリンプリ、山路ふみ子映画賞、テレビドキュメンタリー芸術祭文部大臣賞、民間放送連盟賞、イタリア賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

41
冒頭『僕は「わが家の嫁さん」を尊敬している』という夫の語りに始まり、’嫁さん’による夫に関する記述へ続く。エジプトの旅の記録、というよりエジプト旅行というイベントを通した互いの観察日記、という趣であくまで主役は彼ら夫婦。ラムセスでもクレオパトラでもない。(まあ、まだ旅行向けに整備されていないエジプトの風景は興味深いが)。それでも古代へ思いをはせる夫に対し、妻はほぼほぼ興味なし。後書きにあるように彼女はただ、愛する人についてきたのだ。強烈な個性と愛情、秀子に先立たれた松山氏の寂しさはいかばかりだっただろう。2022/10/06

yoshi

1
同じ場所を旅する二人が綴る文章の違いが楽しい。40年以上の時を経て、変わったものと変わっていないものが混在するように、4000年の流れに揉まれてきたエジプトの人と文化を堪能。2024/04/18

なおこっか

1
引き続き、ご夫婦旅行記。エジプトのよく知られたハイライト巡りなので、風土、見学の記述よりも、夫婦の関係に力点。高峰秀子への興味が直線的ではなく、沢木耕太郎経由の間接的なものだったので、だんだんピンとこなくなる。夫婦の喧嘩とイチャイチャは犬も喰わない的気分になってくるというか。ともかくエジプトのハイライトすら、今や訪ね難い情勢なのだから、羨ましくはなるが。2014/02/11

hirayama46

1
脚本家・映画監督の松山善三と女優の高峰秀子の夫婦によるエジプト旅行記。なんだか旅行よりも夫婦のイチャイチャやら考察やらが多くて、そっちの方向を好む読者はいいけれど、旅行記だと思って読むとあれっ? ということもちょくちょくありました。/旅行記としては普通の旅行といった感じで、通訳やカメラマンもいてタフやマッチョさはない、ごく一般的な旅行といった感じ。/あと元が1980年の本なので文章に古さ(特に高峰秀子パート)を感じることもありました。2012/05/13

にやり2世

0
夫・ドッコイって見るたびに笑っちゃう。書簡形式の夫婦のやりとりがおもしろすぎる。あの大大大女優はこんなにユニークだったのか。2016/10/06

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