内容説明
日露戦争の戦費調達に始まり、明治、大正、昭和の日本財政に関わり続け、軍部台頭のさなか、大蔵大臣として昭和恐慌で破綻した財政立て直しに従事するが、二・二六事件の凶弾に斃れる。天性の楽観主義と強い意志で国を護ろうとした男・高橋是清を軸に戦前日本の財政・金融史を描く。
目次
生い立ちとキャリア
日銀総裁から大蔵大臣に
日露戦争と高橋是清
借金漬けだった明治維新政府
金本位制と正貨流出問題
明治憲法下の立憲制と財政
第一次世界大戦バブル
「一等国」にはなったものの
関東大震災
昭和の金融恐慌と農村の疲弊
金解禁不況
世界のブロック経済化
満州事変
高橋是清と軍部の闘い
高橋財政とはなんだったのか
財政的な負け戦の状況下での戦争への突入
著者等紹介
松元崇[マツモトタカシ]
1952年東京生まれ、75年国家公務員上級試験と司法試験に合格、76年東京大学法学部卒業。同年大蔵省(現・財務省)入省、80年米スタンフォード大学MBA取得(同時に日本人として初めて優秀学生として表彰される)、82年尾道税務署長、83年証券局総務課課長補佐、86年主計局主計官補佐、91年熊本県企画開発部長、93年銀行局中小金融課金融会社室長、94年主税局総務課主税企画官、95年主計局調査課長、97年主計局主計官、2001年主計局総務課長、03年大臣官房参事官兼審議官、04年主計局次長、07年内閣府政策統括官(社会経済システム担当)、09年内閣府大臣官房長を経て、12年より内閣府事務次官に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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熱東風(あちこち)