中公文庫
原子の闇〈上〉被曝隠蔽

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  • サイズ 文庫判/ページ数 260p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122055490
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

東名玉突き事故の過失者として妹を亡くした鷹野は、その死に不審を覚え、真相の究明に乗り出す。ネットで知り合った新聞記者恵子と調査を続けるうちに、次々と怪しげな関係者たちが現れ、妹が実際には、殺されたことを知る。そしてその殺人の裏には、妹の恋人が巻き込まれた原発事故隠蔽が絡んでいた。

著者等紹介

渥美饒児[アツミジョウジ]
1953年、静岡県浜松市生まれ。銀座の広告代理店に勤務し、週刊誌・スポーツ紙の記事を担当。84年、『ミッドナイト・ホモサピエンス』にて第二一回河出書房新社「文藝賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

15
2001年に出された本が福島原発事故後、改題して文庫化。上巻を読む限りでは、原発事故隠蔽というよりは原発マネーに群がる有象無象の表には出せないような話がちらほら、贈賄等だけでなく誘致に関わる地元民のあれやこれや。立地住民ではない農家の主人公は仕方ないにしても新聞記者たちまであまりにも原発や放射能に関する知識がないのが今読むと不自然。それだけ3.11以後業界無関係の我々にも無意識のうちにそれなりの知識が浸透してるんだと複雑な気持ちにも。内田康夫さんぽいライトな社会派ミステリ。機会があれば下巻も読むつもり。2014/07/05

yamabon

2
10年前の作品だが、福島の原発事故を受けて文庫化された作品。主人公・鷹野は、妹の事故死の真相を探るうちに原発事故の隠蔽、その裏側にある利権に辿り着く。実際の世界でもあれだけの事故がありながら原発がなくならないのは、本当にそういう裏があるのだろうか、そんなことを勘繰ってしまった。2011/11/28

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