中公文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122055360
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

華やかなテレビ業界の底辺で、浮上を夢見て三重苦の劣悪な環境で働き続ける孫請け制作会社のスタッフたち。果たして彼らに明るい未来はあるのか!?欺瞞に満ちた業界の内側をリアルに描き、現代の格差社会の縮図を鋭く抉り出す痛快長篇。

著者等紹介

戸梶圭太[トカジケイタ]
1968年東京都生まれ。学習院大学文学部心理学科卒業。98年『闇の楽園』で第三回新潮ミステリ倶楽部賞を受賞。同作品でデビュー。人間の心の暗部を抉り出す、その独特の作風が支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニー

4
戸梶さんのお仕事本はやはりブラック企業であった。TV下請け制作会社のよりによってADというブラックの最たる職業。取材先もひどいところで自分の職場はこんなのでなくて良かったと某居酒屋勤務の人も思うはず。激安女が少なかったのが残念。2015/07/29

韓信

4
テレビ業界を舞台に、報道番組の孫請け制作会社のADが、ブラックな職場環境といかれた仕事仲間や取材相手に神経と肉体をすり減らしていくさまをブラックユーモアとバイオレンスたっぷりに描く、トカジ流底辺ブラックお仕事小説。パワハラ上司に基地外後輩、性犯罪者に電波な芸術家、猟奇的グループセラピーから終いにはヤクザまで、ほとんどの登場人物がいつもどおり激安野郎ばかりで、胸糞悪さも一周回って清々しい。ハートマン軍曹ばりの罵詈雑言のボキャブラリーと、格差社会をデフォルメ化する風刺精神は相変わらずだが、面白さは及第点レベル2015/01/19

小物M2

3
本作はどちらかと言えば初期のエンタメ寄りの作風に近い印象。徹底的に激安人間を描いている「CHEAP TRIBE」や「自殺自由法」などに比べれば全然癖は強くはないはずなので、戸梶圭太の入門としても最適かも。題材としてはTV製作会社つまりマスコミになるのだが、TV業界の裏側を戸梶圭太が普通に描くはずもなく、内容はいつも通りの安い人間達によるバイオレンスコメディ。更に本作の特徴は取材する側も取材される側もどちらも底辺で平等に安い人間という点。結局、そんな安い人間が取材先で集まれば争いは避けられないという教訓。2014/05/15

chikap610

2
箸休めに読みました。相変わらずクレイジーでした。2020/12/14

Thinline

2
約400頁、息抜きで時々手にとってしまう著者本。どうでもいい話でそのぶん一気に読ませるブラックバイオレンス。終盤はもうむちゃくちゃグチャグチャ、どうでも良くなってくる。ベストドゥって名前よく思いつくわ。2019/10/29

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