内容説明
「空ハナゼ青イノ?」「赤チャンハドコカラクルノ?」など、子供が素朴に抱く疑問に向き合ってみましょう。生まれつき非科学的な、理数科にうとく、どちらかといえば文学的なあなたのための本。
目次
赤チャンハドコカラクルノ?
大人ハナゼオネショシナイノ?
宇宙線ッテナアニ?
オジイチャンノ頭ハドウシテ白イノ?
海ノ水ハナゼカライノ?
空ハナゼ青イノ?
夜ニナルトナゼ眼らナクチャイケナイノ?
赤チャンノ白目ハナゼ青イノ?
ウチワデアオグトドウシテ涼シイノ?
ナゼオ月サマハボクガ歩クト追ッカケテクルノ?〔ほか〕
著者等紹介
伊丹十三[イタミジュウゾウ]
1933年(昭和8)、京都に生まれる。映画監督伊丹万作の長男。映画俳優、デザイナー、エッセイスト、そして映画監督。TV番組、TVCMの名作にも数多く関わり、雑誌「モノンクル」を創刊、編集長も務めた。映画監督としてのデビュー作『お葬式』で高い評価を受け、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト1など数多くの賞を受賞。以後『マルサの女』など十作品を監督。97年(平成9)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niisun
22
さすが伊丹さん、ユニークな発想で本を書かれますねぇ♪ ただ、如何せん書かれたのが1970年代。もしご存命なら、是非伊丹さんに最新版を書いて頂きたいところですが、今だったら、小学生のお子さんをお持ちの宮藤官九郎さんあたりに書いてもらうのも面白そうですね。 本の中で、子供の素朴な問いに「確信のないごまかしの返事をしたり、うるさいわねぇいま忙しいのよ。などと逃げをうつことが積み重なると、折角の子どもの好奇心の芽が摘み取られてしまって、知識欲のまるで乏しい子どもができてしまう」とあるのは「確かに!」と思いました。2015/11/12
林 一歩
13
語り口が絶妙なんですよね、伊丹さんは。聞き語りの名手とでもいいましょうか。2012/09/29
羊の国のひつじ
9
間違えて買った本第2弾。子供の素朴な疑問に答える。空はどうして青いの?、天使はなんで裸なの?、赤ちゃんはどこから来るの?など、答えに詰まってしまうものばかりだ。回答の中で面白かったのは四次元の説明。一次元を半分に切ると切り口は二次元、二次元を半分に切ると…という具合に考えると三次元の切り口は四次元となる。どんな世界が見えるのだろうか。ワクワクした。2017/04/06
かやは
9
実は初版が1976年で、なかなか古い本。いくつか時代を感じる問いはあるものの、大半はどれも日常的にふと疑問に思うようなもの。それが平易な文で書かれているから、ふむふむなるほどと納得できる。でも一度読み終わってからまた目次を見ると、あれ、これどういうことだっけ?と思ってしまうから、ちゃんと理解出来てないってことだなぁ。わかったようでわかってないことが多いってことがよくわかった。2013/12/04
Amano Ryota
5
子供からの鋭い質問に対して、親が敗北を喫しないために読んでおく、科学のやさしい教養本といった感じです。初版が39年前というなかなか年期の入った本なので、解説自体は変だなと思える部分や、今じゃ使えないなーという部分がありますが、想定される質問やそれに対する答え方の姿勢を見る分には、その四苦八苦ぶりが面白いと思います。教育トイウモノハ難シイモノダナア。後は、文体や挿絵が、何とも言えず古めかしく(古典と言うほどでもなく、絶妙です)、こういう本が単行本で本屋に並んでいたかと思うと、なかなか感慨深いものがあります。2015/01/20