内容説明
ナポレオン戦争から日清・日露戦争、二度の世界大戦を経て冷戦後まで。日本の現在にもつながる「海戦の歴史」後編。第二次世界大戦後のミリタリー・バランスまで綿密に記述。海洋国家日本の未来は―。
目次
第5章 木造帆船から鉄甲蒸気船へ(ナポレオン戦争の時代;蒸気機関の時代)
第6章 農業時代の戦争から機械化時代の戦争へ(日露戦争;第一次世界大戦;両大戦の谷間)
第7章 第二次世界大戦(大西洋と地中海;太平洋戦争;大西洋戦争)
第8章 第二次世界大戦以降の海洋戦力(冷戦時代;冷戦後の海洋勢力)
著者等紹介
松村劭[マツムラツトム]
1934年大阪生まれ。防衛大学卒業(2期)。陸上幕僚監部情報幕僚、作戦幕僚、防衛研究所研究員、陸上自衛隊西部方面総監部防衛部長などを歴任し、1985年退職。在職中は在日米軍との共同作戦にも携わった。専門は戦略・戦術研究、情報分析。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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閑
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上巻に続き、世界の戦史ときどき海戦。ナポレオンの陸戦の話が10ページ以上続いてトラファルガーそのものの記述は1ページだけとか。WWIとWWIIはこれまでの記述と打って変わって戦況をかなり詳細に記述しているが、やはりミッドウェーもノルマンディーも記述はあっさりすぎて不満。正直第8章のまとめだけ読めばいいが、それなら『軍事学入門』(防衛大学校)のほうがきれいにまとまってる。政治的スタンスからくる妙な偏りもないし。海洋国家論を論じるには冗長すぎ、三千年の海戦史を語るにはあっさりしすぎという印象。2011/12/19
tsuyoshi1_48
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海戦ドクトリンの変遷はコンパクトにまとまっているのですが、紙幅の都合もあれど、事例のくだりがややあっさりしすぎな印象を受けました。現代の外交に通ずるくだりも多くあり、温故知新を実感。2010/12/02
lovejoy
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★★★2020/05/23