内容説明
美というのは、いろいろの世界で、本当の自分、あるべき自分、深い深い世界にかくれている自分に、めぐり逢うこと―芸術を通じて現代という時代の運命を予言する試み。豊かさと軟らかさをそなえた、強靱な芸術論。
目次
第1部 美学とは(美とは何であるか;芸術とは何であるか;芸術のすがた;生きていることと芸術;描くということ;映画の時間;映画の空間)
第2部 美学の歴史(古い芸術観と新しい芸術観;知、情、意の三分説の歴史;感情のもつ役割;時間論の中に解体された感情;射影としての意識;芸術的存在;機械時代にのぞんで)
著者等紹介
中井正一[ナカイマサカズ]
1900年、大阪市生まれ。25年、京都帝国大学文学部哲学科卒業。30年、『美・批評』を創刊。34年、京都帝国大学文学部講師、48年、国立国会図書館副館長に就任。1952年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。