中公文庫
双調平家物語〈11〉平家の巻(承前)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122052888
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

都へ戻った義朝の嫡男・悪源太義平は首を打たれ、東国への下向途中捕えられた三男・頼朝は伊豆へ流される。一方、大和に身を隠していた妾常盤は幼な子達と共に六波羅の清盛のもとに赴く。御世には、近衛帝の皇后であった太皇太后藤原多子の再度の入内を巡って後白河院と二条帝の新たなる角逐が生まれ、その狭間で摂関家は復活を果たす…。乱後の政局は動き、欲を知らぬ清盛は己れの意志と関係なく栄華の道を駆け上る。

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルに精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調平家物語』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

61
平治の乱が終結後、悪源太義平は打ち首、頼朝は伊豆へと流刑という運命に襲われます。この時点では権力を握ろうと思わなかった清盛ですが、仕える結果となったようです。自ら望んでいたわけではありませんが、出家し、財産も手にします。それでも清盛は貪欲ではなかったと信じたいと思います。2019/05/29

かふ

19
会話よりも説明文が多いから学術書を読んでいる感じだった。池禅尼が頼朝の命を救いたいという話から美福門院の挫折になって藤原家の執権政治が終わり清盛の時代になるのだが、美福門院の章は混乱してしまう。橋本治のテーマが女禍ということが底流にあると思うのだが。男なら誰でも惚れそうになる常盤御前も辛辣な見解だ。考えがないような女で義朝の妾から清盛の妾になるのだが、そこは大河ドラマでは美人で子供思いの母で自己犠牲が強いから悲劇のヒロインになる。橋本治はそういう母性をあまり信用してない。2025/04/20

りー

7
悪源太・頼朝・常盤の3人の息子たち、それぞれの始末がつきました。そうかー、常盤にとって、都の外で生きていくという選択肢は無かったから投降したのか。そして摂関家にさえ一目置かれる存在となった清盛が「ん?オレの立ち位置って、今、何処だ??いつの間にか高いとこ来てる?」と、狼狽える場面にもほほー、と。橋本=清盛は、この巻までは無欲の清盛。周囲がヤキモキするくらい待ちの姿勢。それでいて、悪左府や信西の成し得なかったものが転がりこんでくる。摂関家の財産なんて、頼長が聞いたら「くっそー!」って思うだろうな・・・。2019/05/30

ゆうこ

4
清盛は仕えた。出世も栄華も自らは望まなかった。ただ、仕えた結果として出世をし、財産も増えた。それだけだった。清盛には欲はなかった。けれどそう考えない人もいた。2018/11/28

glaciers courtesy

4
この11巻で平清盛がついに太政大臣になる。このあたりからいわゆる平家物語が始まるのだが、要するに「平家物語を理解するには当時の歴史的背景への理解が不可欠」と考える橋本治は平家物語の前説を10巻にわたって繰り広げていたということだ。それで注釈を一切書かない橋本平家物語が成立している。常人にはとても考え付かない異常な構想。凄すぎる。しかし、あまりにも売れていないのか新刊本なのに大きな書店に行かないと手に入らない事態は困ったもんだ。しかも巻が下るにつれ、定価も上昇。ついに1000円超え。みんな読んでくれよ。2010/03/07

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