内容説明
ドイツのポーランド侵攻による第二次世界大戦の勃発、アメリカ参戦、原爆投下、植民地独立、冷戦時代の幕開け、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争に介入したアメリカの敗北―。大戦から冷戦へと続き、激しく揺れ動いた現代史の意味を問う。
目次
1 第二次世界大戦の勃発
2 連合国の反攻と枢軸諸国の敗戦
3 植民地と第二次世界大戦
4 戦後世界秩序の形成と米ソ冷戦の始まり
5 植民地支配の解体と冷戦の影
6 米ソ核戦争の脅威と雪どけの模索
7 冷戦と第三世界の挑戦
著者等紹介
油井大三郎[ユイダイザブロウ]
1945年、神奈川県生まれ。68年、東京大学教養学部教養学科卒業。74年、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。明治大学、一橋大学、東京大学教授を経て、東京女子大学教授。専攻は国際関係史・アメリカ現代史
古田元夫[フルタモトオ]
1949年、東京都生まれ。74年、東京大学教養学部教養学科卒業。76年、同大学大学院社会学研究科国際関係論専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授、日本ベトナム友好協会会長。専攻はベトナム地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mzo
13
第二次世界大戦から冷戦勃発、ベトナム戦争まで。戦争を望んでいる人はいないのに、最終的に凄惨な戦争に至るのは何故か、過去から冷静に学ぶべきことは多いと思う。単に戦争反対を叫ぶだけでは、戦争は回避できない。各国の利害の衝突を、如何に話し合いを重ね、妥協点に導くか。合従連衡、防衛力の誇示、経済的な取引、情報戦等々の清濁合わせた手段が必要になるのが、現実の外交なのだろう。2015/08/18
coolflat
10
第二次世界大戦~ベトナム戦争まで。どういう流れでドイツが侵略を拡大していったか理解できた。重要なのは1939年のソ・フィン戦争(ソ連軍の弱体ぶりが独ソ戦の遠因に)だ。第二次大戦はドイツのポーランド侵攻で幕を開けるが、このドイツのポーランド侵攻がソ連の帝国主義的膨張主義を促した。バルト三国やフィンランド、ベッサラビアをソ連の勢力圏とすることをドイツに承認させたが、フィンランドは要求に屈しなかった。そのため、ソ連・フィンランドの間で戦争が勃発する。そしてソ・フィン戦争をきっかけとしてドイツの侵略が拡大していく2017/12/06
KAZOO
6
ここでは前の巻の続きで、第二次大戦の勃発から冷戦までの始まりを詳しく書かれています。とくに特徴的なのは、植民地の観点からも結構ページが割かれており欧米中心ではないところに目新しさを感じました。2014/04/12
sine_wave
4
再読 2024/11/28
やす
4
古田先生の講義で使用。 半期の講義で2章分くらいしか進まなかったが面白かった。2022/09/19