感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
書庫整理中に読みふける。帰国後すぐ辻嘉一さんがお伊勢様(だった気がする)へお参りする番組を見て、所作や深い理解に基づく言葉に感動したのを覚えています。本当に理解されている方の説明は、どの分野の人たちであろうともすごくわかりやすい…そのことを辻さんと古生物学者の真鍋先生に教わりました。今でも大切な一冊です。再度書庫へ。2022/06/30
Hiroshi
3
老舗高級懐石料理店「辻留」の二代目店主が書いた本。昭和36年の著。序の幸田文は「コツの会得は、しくじりと屈託の後へくるもの」と書いている。半熟茹で卵の作り方は、茹で時間は5分半。最初の2分は黄身の位置を偏らせないように卵を転がす。冷たい水に移して殻を剥くと。焼き物では火入れの時間は分では書いていない。材の大きさにより変わるからだ。火が中まで入って硬くなる前にやめるとある。塩加減は、塩の量を三段階に分けて試作し、自分の舌で試食して会得するのが一番と。松茸は、濡れた和紙に包んで炉の灰に埋めて蒸すのが一番だと。2020/01/14