出版社内容情報
朝食はお菓子、料理は気分次第……普通の家庭の日常の食卓が写真付きで徹底分析されることによって浮彫りにされる衝撃的な日本の「現在」。〈解説〉養老孟司
内容説明
首都圏に在住する一九六〇年以降に生まれた“子どもを持つ”主婦を対象として、五年間にわたって実施された食卓の実態調査“食ドライブ”によって明らかにされた驚くべき現代日本の食卓の実態。食卓写真付きアンケートの徹底分析によって、日本の家庭で起きている人間関係、価値観、教育観等の変化にも迫る。
目次
序論 “食DRIVE”とは
第1章 食を軽視する時代
第2章 「私」指向の主婦たち
第3章 子どもで揺れる食卓
第4章 個化する家族たち
第5章 外向きアンテナの家族と食
第6章 現代「食」志向の真相
第7章 言ってることとやってることは別
付論 家庭科で習った通り
著者等紹介
岩村暢子[イワムラノブコ]
1953年北海道に生まれる。法政大学卒業。1960年以降生まれの人びとを対象とした継続的な調査研究に基づき、現代の家庭や社会に起きるさまざまな現象を読み解くことをテーマにしている。(株)アサツーディ・ケイ200Xファミリーデザイン室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
13
主婦を離脱して、はや8年確かに食事は、義務的にやっていた感は、否めない。2010/10/28
ロア
11
アンケートの信用度の低さったら!思い込みと開き直り、怖い♪(∩^ω^∩)2019/05/04
katta
7
先日出版された衝撃作『家族の勝手でしょ!』の前作に当たる。出た当時読んでめちゃくちゃ驚いたが、今読み返すとこのころはまだ牧歌的。この本の調査が1998年から2002年だから、この10年余りで家庭の食卓の崩壊度が著しい。食べることが基本なのだと思うのだけど。2010/03/13
のんき
6
1960年以降に生まれた首都圏在住の子持ち主婦を対象にした食卓調査を紹介したもの。調査対象世代に入る私でもびっくりした程だから50年代生まれの著者が驚くのも尤もだけど、その驚きが文章の基調となっているため、分析が客観的に行われたのか眉に唾をつけたくなってくる読み心地なのは、丁寧な調査を行っているだけに勿体なく感じた。色々報告される中、「言ってることとやってることは別」という指摘が一番印象に残った。2010/01/14
TOMTOM
5
昔読んだ本の続編かなと思って購入したら、そのものの文庫本だった。調査内容は10年前となっているが、その時でさえ、ここにでてくる食卓の感性はどん引き。今はどうなっているんだろう、と思ったら続編が出ているらしい。次はそっちを見なきゃね。2010/04/03