出版社内容情報
江戸時代、幕府御用学者によって捏造された石田三成像。その陰湿なイメージを払拭し、秀吉の信頼と恩顧に応え、大敵・家康に挑んだ信念の武将の実像を描く。
内容説明
石田三成にまつわる陰湿なイメージは、江戸時代、幕府御用学者によって捏造された虚像である。亡き秀吉の信頼と恩顧にこたえ、大敵・家康に挑んだ関ヶ原西軍の主将。直情径行かつ忠節の臣として三成を再評価し、その行動と真の人物像にせまる。
目次
秀吉と三成(茶の給仕;葭の運上銭 ほか)
秀吉の死去と三成(五大老・五奉行の制定;誓書の交換 ほか)
三成の挙兵(仮面をぬいだ家康;家康の大坂入城 ほか)
関ヶ原決戦(下野の小山会談;東軍先鋒部隊の西上 ほか)
三成の敗死(両軍勝敗の原因;佐和山城の陥落 ほか)
著者等紹介
桑田忠親[クワタタダチカ]
明治35年(1902)、東京に生まれる。國學院大學国文学科卒業。東京大学史料編纂所助教授、國學院大學教授を歴任。國學院大學名誉教授。文学博士。NHK大河ドラマの時代考証、監修も担当。昭和62年(1987)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
27
この本含め、いろんな本を読んでみて見えてくるのは、三成のよくも悪くもまじめで四角四面な様子です。この本でも例外でなく、まじめ故に武将たちから恨まれて、結果関ヶ原で敗戦してしまったように思います。親友の大谷吉継の濃茶の話(濃茶の回し飲みの際、大谷が鼻水を垂らしてしまったが、それを飲み干したという逸話)は確か三成だったと思うのですが、この本では秀吉になっていました…。一体どちらが本当なのでしょうか…?全体を通して感じるのは、家康の天下取りは必然ではなく、綱渡りの末の偶然に思えます。歴史は奥が深いです。2015/06/22
美亜希
1
30年以上前の本なので何しろ情報が古い。歴史の研究が進んでいるということか。信之の妻・小松姫の父親が本多忠勝ではなく榊原康政になってて「?」2015/02/15
すももたろう
0
☆★2012/02/29
石神
0
私達が失わないために2010/06/07
おの
0
?2011/06/01