出版社内容情報
劉備の名軍師・諸葛孔明の説得により、孫権は赤壁の戦いで曹操軍から勝利を得た。魏・呉・蜀の三国鼎立の構図ができたが、天下制覇を目論む曹操は新たな謀略を繰り出す。
内容説明
劉備が迎えた名軍師・諸葛孔明の策を受け、孫権は劉備と結び、曹操軍を赤壁で撃破する。天下の形勢は、魏の曹操、呉の孫権、そして蜀を狙う劉備の三国鼎立に向かった。なおも天下統一の野望に燃える曹操は、呉・蜀の分断を画策。計略によって、孫権側に劉備の片腕・関羽の首を刎ねさせる。
著者等紹介
陳舜臣［チンシュンシン］
１９２４（大正１３）年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。１９６１年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。６９年、『青玉獅子香炉』により直木賞、７０年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、７１年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、７６年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、８９年、『茶事遍路』により読売文学賞（随筆・紀行賞）、９２年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、９３年、朝日賞、さらに９５年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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taku
17
赤壁の戦いがあっさり終わる。スーパースター周瑜は病に倒れる。陳さんが戦闘場面を詳しく描かないのは、戦までの過程と結果が大事という客観的スタンスだからだろう。それと勝負を決めたのは調略だと考えているからだろう。名スカウト荀彧も病に倒れる。英雄に名参謀あり。曹操に荀彧。劉備に諸葛亮。孫権は張昭だな、面白さならこの二人には敵わない。武闘派ヤクザ関羽討たれる。張飛もだけど、秘本のひげブラザーズは性格の問題面が強調され、武力だけの三流武将化が悲しい。2018/02/27
んあー
1
有名な赤壁の戦いから軍神関羽の死まで。三国鼎立の激動の中で劉備陣営は蜀攻略において鳳雛と評された龐統が落命し、軍神関羽は荊州に散った。魏は内政を固めつつも曹丕・曹植の後継者問題と曹操を簒奪者と糾する反曹勢力によって内憂外患に陥り、漢中では股肱たる夏侯淵が散った。孫呉は曹操との同盟により荊州を得るも呂蒙といった将星を失った。数多の英傑が現れては彗星の如く消え去る…この激動に無常を感じずにはいられなかった。【捕捉】著者が陳舜臣氏なので、劉備に冷たく、曹操に好意的な内容となっています。悪しからず。2013/04/08
mitsu44
1
有名な赤壁の戦い、曹操の後継者争い、関羽の死。曹操が老いていく中後継者争いは曹操・曹丕・曹植の巧みな謀略によって、反乱も起きずに終息していく。次巻で終わりか、長かった。2010/02/03
半べえ (やればできる子)
0
★★★
Stella
0
密談、八百長、詐病のオンパレードの中で「自殺じゃない設定」だと意外性が高い。2015/08/03
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