出版社内容情報
日本人の夫と下町で暮らして20年のアメリカ人女性が発見した、不思議な国ニッポン。愛すべき隣人たちとの交流をイラスト入りでつづる。
内容説明
酔っぱらい、贈り物、キス、一生懸命…。日本人の夫と東京台東区の谷中に住み、NHK二か国語放送アナウンサーをはじめフリージャーナリストとして活躍するアメリカ人女性の目に「ニッポン」はどのように映ったのか。下町の隣人たちとの交流を、イラスト入りでつづる。
目次
知らぬが仏
いわれのない先入観
「さようなら」の文化
潔癖すぎますか
失礼ですが、おいくつですか
醜いものを見ない日本人のすぐれた眼
不自然な自然らしさ
上手な書の条件
日本人との対話
これでも時間厳守?〔ほか〕
著者等紹介
桐谷エリザベス[キリタニエリザベス]
アメリカ、ボストン出身。ホイートン大学文学部卒業。ハーバード大学医学部で心臓と肺の研究をすると同時に、同大学付属病院で血液専門家として働く。1979年来日。日本文化に魅せられ、滞在延長を決意。83年結婚。フリージャーナリスト、NHK総合テレビ二か国語放送アナウンサー。各種街づくり委員会委員。著書に『消えゆく日本』(1997年丸善ブックス、日本文芸大賞ルポライター賞受賞)など
吉野美耶子[ヨシノミヤコ]
東京女子大学英米文学科卒業。州立ワシントン大学でアメリカ現代小説を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よし
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約30年前に来日し、日本が好きになって東京の下町に住んだ筆者の目から観た日本の社会・文化をテーマにしたエッセイです。「(このままだと失っていまう)自分たちの良さにもっと気付いてほしい。次世代に伝えてほしい」というメッセージが伝わってきます。また、全篇を通して筆者の日本への愛情、そして、筆者を見守る御主人の愛情を感じました。肩の凝らない、いい本です。2010/11/22
すずめっぐ
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ときどき古臭い紋切り型の日本像にイラつきを覚えるのは、この本が書かれた当時より日本が欧米化した証拠でしょうか。とはいっても今でも健在な根本的なものの見方の違いと、そこから浮かび上がる「日本」の特徴には目を見張るものがあります。「日本人は」とひとくくりにされることへの戸惑いは、逆に私たちが外国を見る際にも覚えておくべきこと。2009/07/13
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