出版社内容情報
谷島酒店の四女里々子には「ぴょん吉」と名付けた弟がいて……うとましいけれど憎めない、古ぼけてるから懐かしい。変わらぬようで変わりゆく、家族の日々を温かに描く、直木賞受賞後初の長篇小説。
内容説明
谷島酒店の四女里々子には三人の姉がいる。長女の有子は嫁いで家を出たが、次女寿子と三女素子と両親の五人暮らし。しかし里々子には実はもう一人「ぴょん吉」と名付けた弟が存在して…。うとましいけれど憎めない、変わらぬようで変わりゆく家族の日々を温かに描く、にぎやかで切ない長篇小説。
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」で第九回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で第一八回野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で第一三回坪田譲治文学賞、2003年『空中庭園』で第二回婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で第一三二回直木賞、07年『八日目の蝉』で第二回中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
295
初出は「婦人公論」への連載(2004年8月〜2005年11月) 。作品の構成も、長編でありながら短篇の集積風であり、それもやはり連載故であろう。もちろん、そのことはここでけっしてマイナスには働いておらず、むしろ家族の時間の流れを構成してゆく効果を持っている。ピョン吉については、途中からはあまり登場せず、書いているうちに構想が変化していった模様である。谷島家の四女、里々子を視点人物に設定して、一家の人々を描いていった手法は、鮮やかな成功を見せている。普通の一家を普通に描いているようだが、その底流には⇒2025/12/17
takaC
85
姉たち(有子、寿子、素子)の成長はなんとなく読み取れた。里々子はこれからどう育っていくんだろうね?2016/08/20
5 よういち
80
時の経過とともに街は変わり、そこに暮らす人たちも変わっていく。本当は変わって欲しくないものが変わっていくとき、人はそれを受け入れたくないのだろう。そして変わっていくことを望んでいないはずの自分がいつのまにか変わっていたことに気づいたときの戸惑い。元に戻りたいと思う気持ちと、戻れないと思う気持ちが交錯する。本書は少しづつ変わっていく家族の姿を、四姉妹の末っ子・里々子の視点で語る物語。私の家庭も同じこと。娘の成長とともに色んなものが変わっている。それに気づいていない...イヤ、気づきたくない自分がいる。2018/08/19
MINA
52
何だか、窮屈で寂しい物語だった。家族皆が悲しみや死に本当に向き合おうとはせず、隠して誤魔化して自分の見たいものしか見ようとしていない印象。素子の言う“中間みたいな場所(「ーそこに行けば、好きな人も嫌いな人も、全部いなくならず揃っている場所。」)”に私も強く焦がれてしまう。松本健とはほのぼのしてて良かったのに、すごく残念だった。有子も寿子も幸せにはなれなかったみたいだ。素子だけがパワフルな感じがする。里々子はどんどん空っぽになっていくようで、いたたまれない。せめていつか里々子が幸せな恋愛出来ることを願う。2014/08/30
団塊シニア
47
「対岸の彼女」のあとに読んだので若干物足りなさを感じた、淡々とした物語であるが姉妹の個性がにぎやかで切ない長編に仕上がってるのは作者の筆力ですね…。2013/08/25
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