出版社内容情報
後漢末、覇権を握った董卓の恐怖政治は猛威をふるい、ついに落陽に日を放つ。放棄した諸侯たちは中原を狙う。頭角を現したのは、黄巾軍三十万を手にした曹操だった。
内容説明
洛陽に火を放ち、長安に遷都した董卓は、己の欲望を剥き出しにして恐怖政治を布いた。反董卓連合軍の諸侯は、虎視眈々と中原を窺うが、足並みは揃わない。そのなかから擡頭したのは、青州黄巾軍三十万を手中に収めた曹操だった。乱世を壮大なスケールで描く、陳舜臣版「三国志」第二弾。
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子の香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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taku
16
五斗米道の宗教家を主役格にして群雄割拠の世の中を見る。宗教、仏教に着目し異民族にも焦点を当てる。こういった視点にも作者の血のルーツを感じるね。演義ベースで曹操を単なる悪役ではなく、人間的魅力も描いた吉川英治。正史ベースだから当然傑物として描いた秘本曹操も後の作家に影響を与えたんじゃないかな。北方三国志では魅力的な英傑であるし、蒼天航路に至っては超人的。曹操は人間臭さを表されるほど魅力の増す人物だ。2018/02/11
太田青磁
5
董卓はやっぱりひどい描かれ方をしていて、袁家の仲違いを家系図で知る。呂布行くところにトラブルがあり、曹操は叩かれて強くなる感じです。2016/05/16
ふみりな
1
面白い2023/02/28
連雀
1
道教集団である五斗米道であったり、漢人ではない月氏族や現サマルカンドである康国からきた部族など、いわゆる演義に限らず従来あった三国志とはまったく違った視点が面白い。董卓という巨悪は倒れましたが、天下はますます麻の如く乱れます。2012/11/19
半べえ (やればできる子)
0
★★★
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