出版社内容情報
流血の政治革命、国家統一の歓喜、陶酔をもたらす帝国主義、そして急速な工業化。世紀末ヨーロッパがたどった輝ける「近代化」の光と闇。
内容説明
十九世紀ヨーロッパがたどった輝ける「近代化」は、光と影とが交錯する屈折に満ちた時代であった。流血の政治革命、国家統一の歓喜、陶酔をもたらす帝国主義、そして急速な工業化。自由主義の惑いのなか、諸国民国家が形成されていくさまを、複眼的に描き出す。
目次
第1部 フランスとドイツ―国民国家へのはるかな道(フランス革命とナポレオン以後のヨーロッパ;ヨーロッパ新秩序―ウィーン体制;一八四八年革命とヨーロッパ;フランス第二帝政とドイツの統一;ブルジョワ共和制下の国民統合;エピローグ―仏・独国民統合の意味するもの)
第2部 自由を求める南ヨーロッパ(十九世紀のヘゲモニーをめざして;イタリア統一への道)
第3部 十九世紀ロシアの嵐(改革か停滞か―十九世紀前半のロシア;改革か革命か―帝政末期のロシア)
第4部 ヴィクトリア時代イギリスの光と影(プロローグ―工業化社会の成立;産業革命の時代;改革の時代(一八三〇~五〇年)
繁栄の時代(一八五一~七三年)
帝国主義の時代
ヴィクトリア時代の文化)
著者等紹介
谷川稔[タニガワミノル]
1946年、京都府生まれ。京都大学大学院博士課程修了。文学博士。元京都大学教授。専攻はフランス近代史
北原敦[キタハラアツシ]
1937年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程中退。北海道大学、帝京大学、立正大学教授を経て、北海道大学名誉教授。専攻はイタリア近現代史
鈴木健夫[スズキタケオ]
1943年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。経済学博士。現在、早稲田大学政治経済学術院教授
村岡健次[ムラオカケンジ]
1935年、神奈川県生まれ。京都大学文学研究科博士課程修了。和歌山大学・甲南大学名誉教授。専攻はイギリス近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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