出版社内容情報
「そんな甘い気分を呼び戻したくて、この原稿を書き続けているのかもしれませんね」――司馬遼太郎夫人みどりさんが深い喪失感のなかから初めて書く、「司馬さん」をめぐる人々の愛の物語。
内容説明
司馬さんの、振り返ったときのあの微妙な表情を思い出すたびに、甘い気分になるのです。そうなの。そんな甘い気分を呼び戻したくて、この原稿を書き続けているのかもしれませんね。―人々の心あたたまる記憶とともに、司馬遼太郎夫人みどりさんのみが知っている「司馬さん」の素顔がここに甦る。
目次
長い長いプロローグ―福島さんへの詫び状
水曜日のお弁当と北極星勲章といい男と
IKUCHAN・STORY
北国の水仙
杉やんの手紙
ひょっとしてひょっとしたら?
暴挙の顛末
二人の菊枝さん
ひとひらのセンチメンタルジャーニー
ベルちゃんは知っている
小さいホテルの小さい小さい宴
遠出しようか
著者等紹介
福田みどり[フクダミドリ]
昭和4年(1929)、大阪に生まれる。大阪樟蔭女子専門学校(現、大阪樟蔭女子大学)国文科卒業後、昭和24年、産経新聞社に入社。文化部記者として活躍中の34年、司馬遼太郎(福田定一)氏と結婚。39年に退社。現在、司馬遼太郎記念財団理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
74
奥様からみた司馬さん、もっと沢山のエピソード期待していましたがちょっと残念かな。2020/03/30
AICHAN
35
図書館本。かなり期待して借りたのだけど、内容は陳腐。司馬さんの話は少なく、みどりさんの心情吐露が多い。文章が飛ぶわ飛ぶわ、読みにくいったらありゃしなかった。図書館がまた閉まってしまったので、しばらくはまた数少ない蔵書を再読しようと思う。2020/04/16
あぎる
3
司馬さん自身のエピソードはそれほど多くない。それを期待している人には物足りないと思う。そして何しろ文章が読みづらい。続刊があるが、もうこの1冊で十分と思った。2017/10/23
コホン
1
文体をきちんとしてほしい。口述筆記ではないのでしょう?きちんとした大人がこういう文章って、残念。読んでいて疲れる。色々な人が未亡人のことを心配していて、人に恵まれているなぁと思った。2014/02/02
けいちか
1
奥様、みどりさんから見た司馬さんの人柄がわかる本。また、交友関係の広さなども。記録としても読んでおきたい。2012/10/11
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- 和書
- 風景印 2012