中公文庫
風俗往来

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050082
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

江戸から明治にかけての人物、食べ物、出来事など記憶にとどめておきたい事柄を達意の筆で綴る。

内容説明

夏芝居、ロシヤパン、軍楽隊…移りゆく時代の中で著者の心を捉えた芝居、食べ物、新聞・雑誌等の、その時代を彩った「風俗」について綴った随想集。もはや取り返すことがかなわない、懐かしい「日本」が、達意の文章とともに甦る。

目次

明治十年代の日本人
明治の古雑誌
明治回想
大臣の鑑札
明治大正劇界雑話
東京むかしばなし
大正時代のユーモア
大正時代の都新聞
古い新聞から
ロシヤパン〔ほか〕

著者等紹介

森銑三[モリセンゾウ]
明治28年(1895)愛知県刈谷に生まれる。大正4年刈谷図書館に入り、村上文庫目録を編纂。大正15年上野帝国図書館内文部省図書館講習所を卒業、東京帝国大学史料編纂所に勤める。昭和14年尾張徳川家蓬左文庫主任に転ずる。戦後は昭和25年から40年まで早稲田大学で書誌学を講ずる。昭和47年、近世学芸史研究の成果を纏めた『森銑三著作集』(全一二巻・別巻一)で第二三回読売文学賞受賞。昭和60年(1985)3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三月★うさぎ

4
【図書館本】江戸、明治時代の人々の生活がうかがい知れて面白い。著者は、古い文献を漁り、そこから人々の生活を垣間見るのが楽しくては仕方ないのだろう。そのせいか文章に嫌みがない。芝居、蕎麦に関する記述が多いのも江戸っ子らしくておかしい。日々の生活って変わらないようで意外にダイナミックに変化してるもんだな。100年もすれば当時の風俗なんてわからないことだらけなんだ。2010/03/19

gkmond

2
後半の食べ物の記事群、とりわけ蕎麦に関するものが興味深かった。抜き書きもした。http://h.hatena.ne.jp/keyword/%E9%A2%A8%E4%BF%97%E5%BE%80%E6%9D%A52009/01/21

amanon

0
著者による明治、大正時代の風物に関するエッセイを収めたもの。著者との共著もある著者の友人柴田宵曲氏にも明治の世相のあれこれを綴った『明治の話題』という著作があるので、両者を読み比べてみたら、面白いのではないかと思う。有体にいうと、薀蓄話と言ってもいいのだけれど、著者独特の温かい語り口の故か、殆ど嫌味が無い。個人的には蕎麦を扱った一連のエッセイが特に興味深く読めた。また、「最中汁粉」というエッセイの末尾にある「老境に入ってからの、かような簡素な生活も悪くないなと思っていた」という言葉がなぜか重く響いた。2011/02/07

siomin

0
明治大正の風俗を書き記した一冊。歌舞伎であったり蕎麦であったり,著者の興味を持つものを取り上げているけど,都新聞をひたすら読んで著名人のゴシップを抜き書きしているのが一番興味があった。2022/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/559893
  • ご注意事項

最近チェックした商品