中公文庫<br> 夢の浮橋

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中公文庫
夢の浮橋

  • 谷崎 潤一郎【著】
  • 価格 ¥817(本体¥743)
  • 中央公論新社(2007/09発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122049130
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

若くして死んだ母そっくりの継母。幼い主人公は継母へのあこがれと母のへの思慕から二人の逸話が混乱してくる。谷崎文学における母恋物語の白眉。

内容説明

若くして死んだ母そっくりの継母。主人公は継母へのあこがれと生母への思慕から、二人の存在を意識のなかでしだいに混同させてゆく。谷崎文学における母恋物語の白眉。ほかに晩年のエッセイ四篇を収載。初文庫化。

目次

夢の浮橋
親不孝の思い出
高血壓症の思い出
四月の日記
文壇昔ばなし

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

362
タイトルは谷崎が終生愛してやむことのなかった『源氏物語』の最終巻である。してみると、これはその源氏の続きともいうべき夢物語であるのか。これが純然たる創作であることを知りつつも、読んでいるとつい谷崎自身のことを語っているのではないかとの錯覚に陥りそうになる。あるいは、この作品は錯覚、あるいは錯視の上に成立する物語なのではあるまいか。二人の母に与えられた茅渟の名ばかりか、「私」の幼児の記憶の中の母の混乱、あるいは不連続の連続。糺の森(主人公の名も糺である)に包まれて静かに語られる妖艶な物語。2023/04/06

優希

102
中編とエッセイから晩年の谷崎の円熟した筆を感じることができました。母恋物語も、日常のあれこれも谷崎の手にかかると優美で風雅な空気を醸し出します。流れるような文章が心地よく、特に散文による記憶の描写はありありとその様子が浮かんでくるようでした。小説のエロティシズムと朧げな印象もまた然り。贅沢を言えば小説の雰囲気をもっと味わいたかったところです。2017/11/02

コットン

63
短編『夢の浮橋』が面白い。主人公の母と語調や所作・雰囲気まで瓜二つの義母という二人の存在や義母の意外な過去と現在が読み終わると幻想的でもあると感じました。近藤聡乃さんのおすすめ本!2019/09/05

安南

47
タイトル通り源氏物語を下敷きに、藤壺と源氏のように糺と義母との母子相姦が仄めかされる。けれども、この糺氏は、罪悪感に苛まれることも思い悩むこともない。そういった人間の情念を描かないことで、むしろその異常さが際立つ。物語は終始曖昧で薄らぼんやりとしていて、乳房の熱さは伝わってくるのに、どうにも冷え冷えとして、寂寥感が漂う。それにしても、この変態ぶりはどうだろう…乳房フェチはわかるけど、アレ(ネタバレか?)まで、口にしてしまうとは…。それもコップで…。2015/01/12

けぴ

35
『夢の浮橋』生みの母と継母の二人の母に寄せる甘えの感情を生々しく描いた作品。会話文も多く読みやすい。後半のエッセイでは『高血圧症の思い出』が赤裸々に語っている。降圧薬も十分にない時代に様々な治療を試みるも良くなることはなく、灸を据えたあとはむしろ悪化してめまいや視覚障害などを来す。こんな中でも小説をコンスタントに書いていたのには驚嘆する。自分を飾らない谷崎潤一郎の生きざまを感じた一冊でした。2025/07/09

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