出版社内容情報
全18巻をもって完結した〈デルフィニア戦記〉には、幻のプレ・ストーリーが存在する……。一部のファンに囁かれ続けた『デルフィニアの姫将軍』を完全収録
内容説明
国を追われた王ウォル・グリーク。常にその傍らで王座奪回に助力し、人ならざる働きで戦女神と称えられた少女グリンダ。内乱から三年―王女としてデルフィニア王宮に迎えられたグリンダを狙い、伝説の暗殺者一族が刺客を放つ!好評のうちに完結した「デルフィニア戦記」のプレ・ストーリー決定版。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mu@芒羊會
22
いわゆるもう一つのデルフィニア戦記。後書きに経緯が書かれているようにこちらが先の執筆なのだけど、本編がウォルとリイの物語だとしたら、これはリイとシェラの物語だ。 本編でも同じ展開のエピソードはあるのだけど、この構成で本編が描かれていたら、全く違った印象の物語になっていただろうなあ。個人的には本編の方が好き。シェラが一族の呪縛から解かれる場面は本編の方が劇的だ。とはいえ違和感は全くなく、もう一度彼らの世界に浸れて非常に楽しかった。さて下巻はどのエピソードになるのかな?2020/09/17
roomy
21
初めて本を買った時は新たなお話かと思って読んでいたら一番最初に書いたデルフィニア戦記のもとになったお話だそうな。少しずつ内容が違っているけどこれはこれで面白い。シェラの目線で語られるお話もいい〜シェラとリィの物語。2016/01/16
ワッピー
20
デルフィニア戦記本編開始前に書かれたリィとシェラの物語。リィ暗殺を命じられたシェラがコーラルに入り込み、リィに接近する話で、おおむね本編と同じですが、シリーズに統合される前のため、名称や設定が若干違います。リィの一人称は本編では「おれ」に統一されているのに、こちらではシェラとの対話のみ「ぼく」になっていて、関係性に意味を持たせていたのか気になりました。またシェラを一度帰国させ、自分が乗り込んで公式にシェラを引き渡させるというのも大きな違い。とはいえ、リィの本性は変わらず、大いに羽を伸ばし、活躍しています。2020/03/10
閲覧室
8
デル戦本編第2部のパラレルといった雰囲気。知と武に秀でた思い切りの良い美少女が活躍する痛快ファンタジーというコンセプトは無敵だと思う。今回も安心して楽しめた。ただ、やはり胸のすくような戦闘シーンは本編ならでは。手元に無い巻も買い揃えて本編再読ツアーをしたい気分。2011/01/04
ソラ
8
もう一つのデルフィニアの物語。シェラが冒頭から登場しているので、本編の第2部あたりに相当するのか? シェラメインで話が進んでるのは新鮮。登場人物や設定が本編と多少異なっているものの、これはこれで面白い。2010/11/22