出版社内容情報
レジナ・ホテルを舞台に展開される淫蕩と無頼の世界ーー。あまりにも熾烈な背徳のゆえに半世紀にわたって半ば発禁の書とされたダレルの処女作。
内容説明
ヘンリー・ミラーをして「チョーサーよ、シェイクスピアよ、くたばるがいい!この本によって宣言された、先駆的宇宙に栄光あれ!」と叫ばせた本書は、レジナ・ホテルを舞台に展開される淫蕩と無頼の世界を描いた自伝的小説。二十数年にわたって半ば発禁の書とされ、暗澹たる絶望と熾烈な背徳の世界を現出している知られざる名著。
著者等紹介
ダレル,ロレンス[ダレル,ロレンス][Durrell,Lawrence]
1912年生まれ。アイルランド系イギリス人。38年自伝的小説である『黒い本』を処女出版、T・S・エリオットに認められた。第二次世界大戦中は外務省の広報官としてカイロ、アレクサンドリア等に勤め、詩作に力をいれてきたが、57年から60年にかけて著した恋愛小説『アレクサンドリア四重奏』(「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーヴ」「クレア」の四部作)によって世界的名声を得る。ほか戯曲、紀行文など多彩な著作活動を行う。ヘンリー・ミラーと親交を結び、往復書簡も出版された。1990年没
河野一郎[コウノイチロウ]
1930年、大阪生まれ。東京外国語大学・フェリス女学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 原始仏教思想の研究