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中公文庫
外交官の一生 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 521p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048195
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C1121

出版社内容情報

激動期の対中国外交を知る貴重な一冊。著者は吉林、上海各総領事、東亜局長等を務め、最後は敗走のビルマ大使として終戦を迎えた。〈解説〉戸部良一

内容説明

盧溝橋事件勃発時、東亜局長として和平工作を行うも失敗する―軍部の専横に抗し、戦争終結への道を求め続けた著者が、自らの日記をもとに綴った第一級の外交記録。

目次

発端
外務省に奉職
広東在勤
天津在勤
サンフランシスコ在勤
ワシントン在勤
メキシコ在勤
本省勤務
イギリス在勤
吉林総領事時代
上海総領事時代
シャム公使としての半年
東亜局長時代―中日事変
オランダ公使時代
ブラジル大使時代
待命大使時代
ビルマ大使時代
依願免官、追放
結尾三題

著者等紹介

石射猪太郎[イシイイタロウ]
1887年(明治20)、福島県生まれ。上海の東亜同文書院卒業。外交官試験に合格し、広東総領事館を振り出しに、ワシントン、メキシコ、ロンドン等の大使館に勤務。続いて吉林、上海各総領事、東亜局長となり、日中戦争中の困難な局面に立たされる。その後、オランダ公使に、続いてブラジル大使に就任。最後はビルマ大使として終戦を迎えた。戦後は幣原平和財団理事として幣原喜重郎の伝記の編纂に当たった。1954年(昭和29)2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Shinya Fukuda

1
外交官としての視点から事件や人物評が率直に綴られている。著者はその経歴から支那に好意的である。当時支那事変と呼んでいたのを中日事変と呼ぶ。他にも常に支那を上位に置く書き方に違和感を覚える。近衛文麿や広田弘毅に厳しい。軍部に抗する立場にありながらしなかったことへの批判か。外交の理想は幣原外交だと言う。それは幣原喜重郎の独創ではなく外務省の伝統でありその伝統を勇気を持って守ろうしたから幣原は評価されるのだと言う。支那事変時東亜局長だっただけに支那事変には詳しい。木村兵太郎には怨み骨髄だろうが恬淡と書いてある。2022/05/05

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