内容説明
虚溝橋の銃声に始まった日中戦争は泥沼と化した。軍政府は焦燥のなかで欧州戦局に便乗し、独伊と同盟を結ぶ。しかし、独ソの開戦で思惑は崩れ、アメリカの対日硬化を招き、ついに対米戦争に突入する。無条件降伏に至る時代の潮流を描く。国民のすべてを駆り立てた戦争の原因とは。
目次
粛軍の名のもとに
宣戦なき戦争
国家総動員
変転する内外の情勢
新体制運動
三国同盟から日米交渉へ
太平洋開戦
大東亜共栄圏
翼賛政治
落日の死闘
総力戦と国民生活
終戦か継戦か
大日本帝国の崩壊
おわりに
著者等紹介
林茂[ハヤシシゲル]
1912年(明治45)、和歌山県に生まれる。36年(昭和11)、東京帝国大学法学部政治学科卒業後、京城帝国大学法文学部助教授、戦後、東京大学社会科学研究所教授を経て、名誉教授。その後、神奈川大学教授、津田塾大学教授、オックスフォード大学・聖アントニーズ・カレッジ・日本研究所教授を歴任。87年(昭和62)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
107
2.26事件が終わり、その後最後の元老西園寺公望は首相に近衛文麿を選んだ。その後、日中事変から始まり、太平洋戦争に突入し、終戦を迎えるまでをこの1冊にかなり詳しく書かれています。やはりあまりにも、陸軍の力が強すぎ統制が効かなかったことが最大の原因なのでしょう。マスコミの責任もかなりあるように思われますが、そこをきちんと分析してくれる観点がほしいと感じました。2015/12/18
しびぞう
5
子供のころはそんな昔の話など、と思っていたが、50を過ぎた今、なぜもっと興味を持って、この頃生きていた人たちに話を聞いておかなかったのだろうかと悔やまれてならない。2022/10/26
オザマチ
5
古本屋で旧版を購入し読了。開戦に至るまでの過程、戦争の経過と国民の生活の変化、それぞれの国の思惑などについて細かく知ることができます。政治家、陸軍、海軍、実業家……みんながみんな自分たちの都合ばかり考えて行動した結果があの戦争ということでしょうか。特高警察や憲兵による“でっちあげ”や拷問も改めて知るとゾッとするものがあります。2012/01/15
takeshi3017
4
中央公論の日本史第25巻。前巻が2.26事件(1936年)で終わっていたのでそこから昭和20年(1945年)の終戦までの日本の歴史。主な出来事は… 斉藤隆夫の『粛軍演説』、軍部大臣現役武官制の復活、日独防共協定調印、盧溝橋事件、近衛首相の『国民政府を対手とせず』声明、国家総動員法案、米・日米通商航海条約の破棄を通告、価格統制令、日独伊三国軍事同盟調印、大政翼賛会結成、日ソ中立条約、大本営「関特演」発動、ハル・ノート手交される、真珠湾攻撃、米英華蘭に宣戦布告、ミッドウェー海戦で日本軍大敗、ガダルカナル島撤→2025/11/27
訪問者
4
『Ⅰ9巻 開国と攘夷』から読み始めた本シリーズであるが、この巻は長らく積読であったものを読了。色々と思うことはあるが、当時の日本軍はよくもまあ、あんな遠いところまで行って戦ったものである。やはり無理な戦いであったということなのだろう。2023/07/13
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