内容説明
明治から平成に至るまでの激動の時代、昭和天皇を支え、国民と苦難を共にし、97年にわたる生涯をおくられた香淳皇后。外交文書など膨大な資料を駆使し、数々の興味深いエピソードを交え描いた、皇后ご逝去後初の本格的ノンフィクション。
目次
皇后という運命
聡明な宮家の長女
貞明皇后のお妃選び
三人の皇太子妃候補
皇太子妃への道のり
宮中某重大事件
渦中の婚約者たち
ご成婚の延期
ご婚儀
朝融王の結婚
新婚生活
大正天皇崩御
相次ぐ別れ
秩父宮皇位継承の動き
皇太子誕生
揺れる教育方針
皇太子の養育
親子の別れ
戦争の足音
日米開戦へ
戦況の悪化
東京大空襲
敗戦前夜の皇室
終戦の決断
マッカーサー来日
天皇・マッカーサー会見
新しい風
ヴァイニング夫人
臣籍降下
貞明皇后崩御
皇太子の欧米訪問
お妃選び
皇太子ご成婚
生まれながらの皇后
著者等紹介
工藤美代子[クドウミヨコ]
1950年(昭和25年)生まれ。チェコスロヴァキア・カレル大学を経て73年からカナダに移住し、バンクーバーのコロンビア・カレッジ卒業。91年『工藤写真館の昭和』で講談社ノンフィクション賞を受賞。93年帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はれひめ
0
皇室ファンではないが週刊誌を賑わす皇室ゴシップには必ず目を通してしまう、ザ日本人好みの一冊だった。昭和の皇室にもスキャンダルはあったけれど、皇族は国民の見本たれの矜恃は平成の皇室に受け継がれているのか心配だ。2014/09/28
hash
0
...(なかなかよかった)2025/02/28
iwashinyan
0
何かあると針と糸を持ってひたすらに縫い物をされて…。そういう時、いったいどんな想いでひと針ひと針と運ばせていたのでしょうか…。日記等が存在していたならどんな気持ちを綴っていたのでしょうか…。その想いのそばに添いたいと感じさせるお方でした。防空壕へ避難する際のエピソードが印象的です(*^^*)2018/08/25