内容説明
かのマキアヴェリの名著『君主論』の「君主」を「社長」と読み替えると超実践的なビジネス書になる!具体的なビジネスサンプルをちりばめ現代の君主=社長を支える実践的な知恵を引き出す。企業のモラルが問われ、コンプライアンスがクローズアップされる今日、不朽の古典に現代ビジネス書としての新解釈を行った好著。
目次
会社の存亡がかかっているとき、リストラの手段は目的によって正当化される
大リストラは、一回だけ、一瞬にしてやり遂げよ
合併は社風の相違を第一に
合併するならワンマン経営の会社を狙え
傭兵軍(間接金融)について
外国支援軍(第三者割当増資あるいは株式譲渡)について
自国軍(ストック・オプション)について
みずからの力量によって君主(社長)となったケース
他人の武力や運によって君主となったケース
悪辣な行為によって君主となったケース〔ほか〕
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、横浜に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。共立女子大学文芸学部教授。専門は、一九世紀のフランスの社会生活と文学。91年『馬車が買いたい』でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞、また2000年には『パリ風俗』で読売文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふろんた2.0
12
初出が2003年、文庫化が2006年で、確かリーマンショックの時にマキアヴェリは見直されてたと思うが、それより前の本。「君主論」の解説としてはわかりやすいけど、時事ネタを例示しているため、古臭い。そもそも著者がビジネスを講じることに違和感がある。2017/04/16
よねちゃん
0
p143 領民の武装と権限移譲を重ね合わせたところはおもしろかった。 ただ、全体的には退屈だね。自分でそのまま読むのとあまり変わらない。自分でも書いているけど、経営に関わっている人が書いた本ではないからね・・・2014/11/03