出版社内容情報
日清・日露、二つの戦争に勝って世界を驚かせ、列強の仲間入りをした大日本帝国は、その胎内に様々な矛盾をはらみつつ明治の幕を閉じる。〈解説〉尾高煌之助
内容説明
富国強兵策により急激な近代化と工業化を推進した日本は、国運を賭した日清・日露の両戦役に勝って列強の仲間入りを果たす。だが、そこに成立した大日本帝国はしだいに民衆との亀裂を深め、深刻な危機に直面する。この危機に対する体制再編の過程で、明治は幕を閉じる…。
目次
日清戦争
日本帝国の明暗
産業革命
労働運動の初幕
内地雑居
藩閥・政党・政商
社会主義への歩み
考えるホワイトカラー
東亜の嵐
日露戦争
反戦の闘い
勝利の悲哀
「普請中」の日本
三井と三菱
日韓合併
大逆事件
明示の終焉
著者等紹介
隅谷三喜男[スミヤミキオ]
1916年(大正5)東京に生まれる。41年(昭和16)、東京帝国大学経済学部卒業。卒業後間もなく満州昭和製鋼所に勤務。戦後は東京大学教授。のち信州大学教授を経て、東京女子大学学長、恵泉女学園理事長を歴任。東京大学名誉教授、日本学士院会員。専門は労働経済論だが、労働運動史、近代日本の思想史やキリスト教社会史など研究範囲は広い。2003年(平成15)、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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