出版社内容情報
ファッションという虚飾の世界で短い青春を燃やし尽くすように生きた女たち、去りゆく六〇年の神話的熱狂とその果ての悲劇を鮮烈に描く傑作長篇。
内容説明
憧れの東京で洋裁学校に通う恵子が出会ったモデルのゆい子。鮮烈な魅力を放つゆい子に強く惹かれた恵子は同じモデルクラブに所属することになり…。高度成長期の東京の華やぎのなか、虚飾の世界で短い青春を燃やし尽くすように生きた女たちの輝き、去りゆく六〇年代の神話的熱狂とその果ての悲劇を鮮やかに描ききる力作長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
15
昭和のギラギラと華やかな時代に生きた女性ー。モデルでスポットライトを浴びている分、蔭の部分も濃くなるって感じでしょうか。この作品の舞台の時代は直接は知らないけど、どこか懐かしさを感じました。2012/09/09
ゆぅ
12
とにかくお金の使いっぷりに驚嘆。主人公や他のモデル達が時代を感じさせた。2014/09/20
nabeko
7
1969年、洋裁学校に通う恵子はモデルのゆい子と出会ったことにより自身もモデルになり華やかな世界を垣間見ることになる。モデルの話というより、地味だった学生の恵子の目から見た高度経済成長途中の時代の六本木や原宿に集う派手な若者たちの遊び様というか、バブリーな雰囲気が良かった。2014/08/13
味噌蔵
7
「野心のすすめ」から始まる林真理子再燃マイブーム。作者２０代の作品。改めてみると、林さんの、２０代のこの時期の出版物発行量にびっくり。野心と才能と計算がうまいこと回った非常に努力家な作家さん。尊敬します、人として。2014/05/19
こやま
6
アッコちゃんの時代な続く林真理子のバブル期の小説。簡単にさらっと読めました。設楽の何がそんなにゆい子を惹き付けたのだろう。恵子はひょんな事から結子というモデルと出会い、自分自身もモデルとして働く。時代はバブル期。そんな時代を生きた女性たちの恋の話し。2012/02/24
