出版社内容情報
王宮ハイラグリオンの輝きは幾重もの衣をまといフィリエルを幻惑する。「きみのそばにいたかったよ」言葉だけが残された真実。彼女は気づく。失ってはいけない一番大切なものに……。
内容説明
幼なじみルーンと自分の身を守るため、フィリエルは女王候補アデイルと共に王宮へ上がる。光り輝く宮殿に渦巻くのは、派閥のかけひき、冷酷な謀りごと。持ち前の勇気と伯爵家の協力で、フィリエルは王宮の光あたる場所を得ようと奮闘するが、ルーンは彼女に背を向けて闇へと姿を消してしまう―胸躍る長篇ファンタジー、波乱の第3巻。
著者等紹介
荻原規子[オギワラノリコ]
1959年東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。『空色勾玉』でデビュー、日本児童文学者協会新人賞を受賞。著書に、勾玉三部作となる『白鳥異伝』『薄紅天女』(赤い鳥文学賞受賞)のほか、『これは王国のかぎ』(産経児童出版文化賞受賞)、『樹上のゆりかご』がある
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感想・レビュー
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たるき( ´ ▽ ` )ノ
63
フィリエル、流されないねえ。素敵!この話の登場人物たちは、まわりの意見に左右されることなく自分の意志で進んでいく。その姿がとても眩しい。読んでいて気持ちがいい!2019/01/06
ミュポトワ@猫mode
60
西の善き魔女 3巻目。面白い展開になってきました。もっとドロドロ系の愛憎劇が繰り広げられるのかと思ってヒヤヒヤしていたのですが、こういう展開かぁ。さすがノベル書、単行本、文庫と発行されている良書ですな。正直かなり面白い。ちょっと先が予想できなくてワクワクしております。ただ、ちょっと気になる点が…文体古くない?著者の年齢を考えたら当たり前なのかもしれませんが、なんか海外小説の古い翻訳本を読んでいる感じが実は1巻からしているのです。これ、日本の小説なのになぁって何度か思ってしまった。面白いから良いけれどね💦2025/04/11
りょうこ
45
今回は王宮編。大きく動きがありました。個人的にはユーシス様がツボ(^_^)良い感じにイケメン脳内変換されています(笑)ルーンの魅力はこれからでしょうか?かなり続きが楽しみです!2011/12/01
まつこ
42
今度の舞台は王宮。展開が早くて飽きません。やっと自分の気持ちに気が付いても大切なものを一旦は手放してしまうが、自分で取り戻そうとする姿勢は王道主人公です。2016/10/05
fukumasagami
29
北の地から伯爵家に付き従い、王都に移ったフェリエルとルーン。壮大な王宮の中の、煌びやかな宮廷貴族の生活を迎えるとともに、次期女王候補の覇権争いに絡め取られていく。仇敵レアンドラの手練によってルーンは自らの手で彼の胸にに焼印を入れた蛇の杖の主犯であるリイズ公爵を殺めて、闇に失踪してしまう。そして、フェリエルはー。2021/03/13