内容説明
剣の長さは二尺四寸、元幅一寸、反りは七分、鍔は錆び、柄頭の組糸はほつれ、鞘の漆も剥げ落ちた一振りの剣―。持つ者に不思議な力を付与する妖剣を案内役に、歴史小説の新境地を切り拓く“森村通史”幕末維新編完結編!相楽総三、沖田総司の手を経た無銘剣は、新たな所有者を求めて幕末の世から、維新の世へと漂流し、いま会津藩家老・萱野権兵衛の許へと辿り着いた。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年、埼玉県熊谷市に生まれる。58年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、67年退社。69年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、76年『人間の証明』で角川小説賞、2003年には、日本ミステリー文学大賞を受賞
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