内容説明
各国従軍ジャーナリストによる報道が、政府や軍の検閲や宣伝活動など幾多の制約のなかで、正確に伝わったか否かを、クリミア戦争からベトナム戦争までの一二〇年間で検証する。スペイン内戦時の「ゲルニカ事件」、第二次世界大戦時の「ダンケルク」「イギリス本土の戦い」な美化された神話の仮面を剥ぎ取り、報道と真実の問題に迫る不朽のノンフィクション。
目次
不運な一族の哀れな生みの親 1854‐1856
黄金時代 1865‐1914
最終戦争 1914‐1918
アメリカの参戦 1917‐1918
ボルシェビズムの治療薬は弾丸 1917‐1919
スペインでのコミットメント 1936‐1939
「彼らの最良の時」 1939‐1941
母なるロシアのための戦い 1941‐1945
リメンバー・パールハーバー 1939‐1945
二度と再び 1940‐1945
朝鮮、国連軍の戦い 1950‐1953
ベトナム 1954‐1975
戦争は楽し 1954‐1975
著者等紹介
ナイトリー,フィリップ[ナイトリー,フィリップ][Knightley,Phillip]
1929年、オーストラリア・シドニーに生まれる。1955年よりロンドンを拠点にし、「サンデー・タイムズ」の記者を二十年間勤める。多年にわたる資料の渉猟と多数の関係者とのインタビューによって75年に完成した本書“The First Casualty”でアメリカ海外記者クラブ賞受賞。ほかにKGBやアラビアのローレンスについての著作がある。現在も、ロンドン、ボンベイ、シドニーにて活躍中
芳地昌三[ホウチショウゾウ]
1926(大正15)年大阪生まれ。陸軍予科士官学校卒業(六一期)、愛知大学などを経て(米)ハートフォード・セミナリー(大学院)に留学。サンケイ新聞、日本工業新聞外信部、英文月刊誌編集長、国際部長歴任。1982年より(財)国際経済交流財団発行英文広報誌Journal of Japanese Trade & Industry編集長、専修大学、関東学院大学講師を歴任、1987年4月より近畿大学教授。(社)日本時事英語学会、日本記者クラブ、日本外国特派員協会各会員。1993(平成5)年没
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感想・レビュー
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m_a
踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)
metaller
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