中公文庫
戦争報道の内幕―隠された真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 550p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122044098
  • NDC分類 070.2
  • Cコード C1136

内容説明

各国従軍ジャーナリストによる報道が、政府や軍の検閲や宣伝活動など幾多の制約のなかで、正確に伝わったか否かを、クリミア戦争からベトナム戦争までの一二〇年間で検証する。スペイン内戦時の「ゲルニカ事件」、第二次世界大戦時の「ダンケルク」「イギリス本土の戦い」な美化された神話の仮面を剥ぎ取り、報道と真実の問題に迫る不朽のノンフィクション。

目次

不運な一族の哀れな生みの親 1854‐1856
黄金時代 1865‐1914
最終戦争 1914‐1918
アメリカの参戦 1917‐1918
ボルシェビズムの治療薬は弾丸 1917‐1919
スペインでのコミットメント 1936‐1939
「彼らの最良の時」 1939‐1941
母なるロシアのための戦い 1941‐1945
リメンバー・パールハーバー 1939‐1945
二度と再び 1940‐1945
朝鮮、国連軍の戦い 1950‐1953
ベトナム 1954‐1975
戦争は楽し 1954‐1975

著者等紹介

ナイトリー,フィリップ[ナイトリー,フィリップ][Knightley,Phillip]
1929年、オーストラリア・シドニーに生まれる。1955年よりロンドンを拠点にし、「サンデー・タイムズ」の記者を二十年間勤める。多年にわたる資料の渉猟と多数の関係者とのインタビューによって75年に完成した本書“The First Casualty”でアメリカ海外記者クラブ賞受賞。ほかにKGBやアラビアのローレンスについての著作がある。現在も、ロンドン、ボンベイ、シドニーにて活躍中

芳地昌三[ホウチショウゾウ]
1926(大正15)年大阪生まれ。陸軍予科士官学校卒業(六一期)、愛知大学などを経て(米)ハートフォード・セミナリー(大学院)に留学。サンケイ新聞、日本工業新聞外信部、英文月刊誌編集長、国際部長歴任。1982年より(財)国際経済交流財団発行英文広報誌Journal of Japanese Trade & Industry編集長、専修大学、関東学院大学講師を歴任、1987年4月より近畿大学教授。(社)日本時事英語学会、日本記者クラブ、日本外国特派員協会各会員。1993(平成5)年没
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m_a

2
戦争報道の偏りは日本の大本営発表に限ったことでなくどこでも存在するし、むしろ偏っているのが自然なんだと。2014/02/08

踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)

0
やっと読了。クリミア戦争からベトナム戦争まで、知らないことばかりでググりながら半年くらいかけてしまった。特にWW2以降の朝鮮戦争に自分は本当に無知だったし、知りたくもないようなおぞましいことも書かれていて。1975年の著作だけど、ネットが発達した現在でもメディアの報道を考える一助になると思う。解説で勝谷誠彦氏が、政府や軍による検閲より厄介な「自主規制」に触れていた。これはまた別によく考えてみたい。軍人がジャーナリストに「どっちの味方だ」と詰め寄るのが印象に残った。2017/03/11

metaller

0
よく「報道の中立性」ということを言われるが、本当の中立報道など存在はしない。 特に戦時下では、どの国でも政府・軍による規制・検閲が顕著になり、中立的な報道は難しい。 また「どちら側から」報道するかによっても報道内容は違ってくる。 本書ではクリミア戦争からベトナム戦争までの従軍記者がどのように戦争を報道したのかを振り返る。 翻訳のせいか、少々読み辛い本でしたが、戦争報道がいかに難しいかを考えさせられました。2013/12/26

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