出版社内容情報
仏典の真の姿を追い求めて禁断の国チベットに潜入した黄檗宗僧侶・河口慧海による痛快な旅行記。ラマ僧に変装し言葉を学びながら、様々な障碍を乗り越えていく不屈の魂が描かれる。
内容説明
明治三二(一八九九)年、仏典の真の姿を追い求めて禁断の国チベットに潜入した黄檗宗僧侶・河口慧海による痛快な旅行記。ラマ僧に変装し言葉を学びながら、様々な障害を乗り越え、ついにはラサで学び、ダライ・ラマに拝謁する―。当時のチベットの習俗を現代に伝える貴重な書であると同時に、彼の波瀾に満ちた大旅行は、一世紀を経た現在でも多くの人々を魅了して止まない。
目次
チベット入国の決意
探検の門出及び行路
語学の研究
チベット入りの道筋
間道の穿鑿
ヒマラヤ山中の旅行
山家の修行
行商の中傷
高雪峰の嶮坂
チベット国境に入る〔ほか〕
著者等紹介
河口慧海[カワグチエカイ]
1866‐1945。和泉国堺(大阪府堺市)生まれ。哲学館に学び、東京本所の五百羅漢字の住職となる。仏教の原典を求めて1899年チベットに入るが、2年後日本人であることが露見しラサを退去する。1903年帰国し、チベット旅行談を新聞に連載。1904年『西蔵旅行記』上下巻出版。その後も中国、インド、ネパール、チベットを訪れ、チベット一切経など貴重な資料を持ち帰る。1921年僧籍を離れ、「在家仏教」を起こす。晩年は「チベット語辞典」の編纂にあたる
金子民雄[カネコタミオ]
1936年、東京生まれ。日本大学商学部卒業後、中央アジア史と東南アジア史の調査研究を続ける。西域探検史とヘディン研究の第一人者として、関連著訳書多数
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感想・レビュー
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