出版社内容情報
王妃リィの起死回生・獅子奮迅の働きと、駆けつけた仲間たちの活躍によって危機を脱したデルフィニア軍。だがそれは、より大きな戦乱に突入する前の一時の安らぎにすぎなかった。
内容説明
国王を人質にして戦端をひらく―愚劣だが確実な作戦を用いてなお、敗北を喫したタンガとパラスト。デルフィニアの突出をくいとめなければ滅亡するのは…。かくして恐怖に戦く両国王は二国再連合とスケニア、さらにファロット一族を巻き込んでの起死回生の策に出た。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
67
この数年来、最大の難敵が痴話喧嘩中の王妃様だなんて、つくづくこの国は平和だなぁ、と思ってしまう位、序盤の夫婦喧嘩のインパクトが強いお話しでした。『そう言う事は夜の~』のナシアス様の台詞に『そーだそーだ!』と後ろからこっそり援護射撃してしまいました。後半の見どころはダルシニ家のあわあわ。皆で死刑になっちゃう!と大騒ぎしている所が、いかにも親しみの持てるお家で好きです。カリン女官長やラティーナ様ともうまくやっていけそう。シャーミアンはね、見てて切ないですね。他が上手く行きかけてるので彼女にも是非らしい幸福を!2015/03/25
UK
33
リィの元居た世界の秘密がちょっぴり明かされる。それを下敷きに、ウォルとリィの猛烈な夫婦喧嘩。笑えます(^o^)。デルフィニアを囲む2強国が3国に増え、リィの敵役もぐんと強いヤツが登場してきた。戦いの場を盛り上げつつ、ウォルの側室探しも山谷あってなかなか気を持たせて楽しませてくれる。2014/11/10
福猫
30
ウォルを救出に向かう最中、リィに見せつけられた元の世界の虚構。偽の邂逅とは判っていながらも、やはり相棒・ルゥのことが気に掛かるリィは食事もとらず眠りもしない。そんなリィにウォルが仕掛けた解決策は、壮絶な夫婦喧嘩へと発展。(笑)。熊(グリズリー)と山猫の戦いダ。そして…リィ暗殺を目論む隣国。そんな中、ウォルの愛妾問題が勃発。ポーラ嬢の固辞に、リィが取った策は…極端すぎでしょうよ(笑)。2013/03/07
るぴん
26
借り本。デルフィニアに負けたタンガとパラストは、性懲りも無くまた同盟を結び、北のスケニアも取り込んで復讐に燃える。スケニアの貴族ファロット伯爵も新たな刺客を放つ。隣国の不穏な情勢に対して、デルフィニアは国王夫妻の大喧嘩、愛妾問題と一見のどかな感じ。ジルとイヴンの関係も気になる。ウォルとリィの正体を知ったダルシニ家の人々の動揺ぶりに笑ってしまった(^^)ポーラはラティーナのように普通の女の子でとても好感が持てるし、悩む気持ちもよくわかる。だからって今度は王妃の離婚宣言!?面白すぎる♫2013/05/02
roomy
24
夫婦喧嘩から離婚騒ぎまでデルフィニアは面白くてしかたない。キャラに惚れちゃったらもうなんでもありです。2015/12/26