出版社内容情報
国内国外を問わず、著者は美味を求めて放浪し、その土地その土地の人々の知恵と努力を食べる。私たちの食生活がいかにひ弱でマンネリ化しているかを痛感せずにはおかぬ、剛毅な書。
内容説明
およそ咀嚼できるものならば何でも食ってしまうというのが人類の大きな特質であるが、わけても著者はその最たるもの。先入観も偏見も持たず、国内国外を問わず、著者は美味を求めて放浪し、その土地土地に根付く人々の知恵と努力を食べる。現代に生きる私たちの食生活がいかにひ弱でマンネリ化しているかを痛感させずにはおかぬ、豪毅なエッセイ集。
目次
国内篇(黒潮の香を豪快に味わう皿鉢料理(高知)
厳冬に冴える雪国の魚料理(新潟・秋田)
郷愁で綴る我がふる里の味覚(北九州)
中国の味を伝えるサツマ汁(南九州)
日本料理・西洋料理味くらべ(大阪・神戸) ほか)
海外篇(サフランの色と香りとパエリアと(スペイン)
初鰹をサカナに飲む銘酒・ダン(ポルトガル)
迷路で出合った旅の味(モロッコ)
チロルで味わった山家焼(ドイツ・オーストリア)
味の交響楽・スメルガスボード(北欧) ほか)
著者等紹介
檀一雄[ダンカズオ]
1912‐1976。山梨県生まれ。幼年期を九州柳川で過ごす。東京大学経済学部卒。在学中の1933年、小説『此家の性格』を同人雑誌「新人」に発表。太宰治、坂口安吾らとともに文学活動を始める。1937年、処女作品集『花筺』を出版。1944年に報道班員として中国戦線へ。同年、『天明』で、野間文芸賞受賞。1950年『リツ子・その愛』『リツ子・その死』を出版。同年、『長恨歌』『真説石川五右衛門』で、直木賞を受賞。1976年には『火宅の人』で読売文学賞受賞。同年、死去。1951年以降、世界への放浪を繰り返しながらの作家生活だった
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