出版社内容情報
「三大陸周遊記」は彼の30年間・12万キロに及ぶ大旅行の集大成で、記録紛失による記憶違いやシュバイルからの転用も若干見受けられるが、彼が生きた14世紀前半のイスラム・ユーラシア社会が各地の風俗・習慣共々殆ど正確かつ具体的に紹介されている。
内容説明
青年イブン・バットゥータは、メッカへの巡礼の途上訪れた町で不思議な予言を受ける。あなたは巡礼を終えたのち、さらなる旅に向かうだろう―果たして彼は予言に導かれるままトルコ、インド、中国、アフリカへと向かい、生涯を旅に過ごした。人の世のさまに限りない好奇探求の眼をそそぎ、「アラビアン・ナイト」よりも不可思議な14世紀の世界を活写した名旅行記。
目次
前篇(ナイルの水は甘し;イエスのふるさと;アラビヤの聖都;シーラーズの緑園;バグダードは荒れたり ほか)
後篇(黄金と死の都;功名は浮雲のごとく;危難をかさねて;わたつみの女王国;南海より黄河の国へ ほか)
著者等紹介
イブン・バットゥータ[イブンバットゥータ][Ibn Battuta]
1304‐68?。14世紀前半のイスラム世界のほぼ全域を旅したアラビアの旅行家。ベルベル系アラブ人で北部モロッコのタンジャ(タンジール)出身。1325年、メッカへの巡礼の途上、諸国の旅に興味をかき立てられ、東アフリカ沿岸・アラビア半島へ向かう。以来30年間にわたり、インド、中国など12万キロに及ぶ大旅行を敢行した。帰国後はマリーン朝のスルタンのアブー・イナーンの命でその体験を口述筆記、1356年に通称『三大陸周遊記』(または『大旅行記』)を完成させた
前嶋信次[マエジマシンジ]
1903‐1983。山梨県生まれ。東京大学文学部卒。満鉄東亜経済局調査員、東京外語大講師を経て慶応大学文学部教授、文学博士
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