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中公文庫
三大陸周遊記 抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122043459
  • NDC分類 292.09
  • Cコード C1126

出版社内容情報

「三大陸周遊記」は彼の30年間・12万キロに及ぶ大旅行の集大成で、記録紛失による記憶違いやシュバイルからの転用も若干見受けられるが、彼が生きた14世紀前半のイスラム・ユーラシア社会が各地の風俗・習慣共々殆ど正確かつ具体的に紹介されている。

内容説明

青年イブン・バットゥータは、メッカへの巡礼の途上訪れた町で不思議な予言を受ける。あなたは巡礼を終えたのち、さらなる旅に向かうだろう―果たして彼は予言に導かれるままトルコ、インド、中国、アフリカへと向かい、生涯を旅に過ごした。人の世のさまに限りない好奇探求の眼をそそぎ、「アラビアン・ナイト」よりも不可思議な14世紀の世界を活写した名旅行記。

目次

前篇(ナイルの水は甘し;イエスのふるさと;アラビヤの聖都;シーラーズの緑園;バグダードは荒れたり ほか)
後篇(黄金と死の都;功名は浮雲のごとく;危難をかさねて;わたつみの女王国;南海より黄河の国へ ほか)

著者等紹介

イブン・バットゥータ[イブンバットゥータ][Ibn Battuta]
1304‐68?。14世紀前半のイスラム世界のほぼ全域を旅したアラビアの旅行家。ベルベル系アラブ人で北部モロッコのタンジャ(タンジール)出身。1325年、メッカへの巡礼の途上、諸国の旅に興味をかき立てられ、東アフリカ沿岸・アラビア半島へ向かう。以来30年間にわたり、インド、中国など12万キロに及ぶ大旅行を敢行した。帰国後はマリーン朝のスルタンのアブー・イナーンの命でその体験を口述筆記、1356年に通称『三大陸周遊記』(または『大旅行記』)を完成させた

前嶋信次[マエジマシンジ]
1903‐1983。山梨県生まれ。東京大学文学部卒。満鉄東亜経済局調査員、東京外語大講師を経て慶応大学文学部教授、文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Saiid al-Halawi

5
マグリブから出て、南ロシア、インド、泉州とかアンダルシア、ティンブクトゥなど、当時の「世界」の端から端まで。この人は民族的にはベルベル系にあたるらしい。2012/11/13

あかつや

3
14世紀に世界を経巡ったイスラム世界を代表する旅行家の記録。22歳で旅立ってから25年間、東は北京まで行って帰ってきている。せっかくだからもう少し足を伸ばして東のはてまで来てたらもっと日本でも知られていただろうな。読み物として面白いのは断然後半部分で、法学者である彼はイスラム世界ではどこに行ってもちやほやもてなされるが、異教の地ではさすがにそううまくいかず、賊に囚えられて殺されかけたり、土地の権力者のご機嫌を伺ったりと、けっこう危ない橋を渡ることになる。とにかくインドあたりから色々とヤベえ。インドヤベえ。2021/04/21

ANDRE

2
かつて世界史の授業で習ったときから気になっていた1冊。14世紀、30年ほどかけて、アフリカ、中東、インド、中国と旅を続けた記録。当時の世界の様子や、人々の暮らしの記述はエピソードの面白さもあって非常に楽しめました。2011/06/14

ポルターガイスト

1
かなり面白かった。抄訳だけど全部訳したのは長すぎるしこれで十分楽しめる。印象に残った点はたくさんあってここにまとめきらないけど,ひとつ挙げるなら,やっぱりこの時代にこれだけの大旅行を実現したイブン・バットゥータの胆力と行動力,そしてムスリムの連帯網がすごい。14世紀の旅行記だけあってとにかく死の描写が多く,何度も強盗に襲われたりやばい病気にかかったりしているがそのたび神の加護で?なんとか凌いでいる。ところどころに人間くさい偏見も垣間見えるがそれでも当時としては驚くほど中立性を保っており普通に笑える。2020/01/04

うみ

0
史料講読会のテキストで。平凡社のよりこっちのがコンパクトだったので。『大旅行記』のハイライト版。適宜地図も入ってていいよね。ついこないだ出たと思ってたのに,もう絶版らしいのが残念。古本屋さんで見つけたら買おう。2016/02/13

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