内容説明
「タウは銀山也」タンガ王ゾラタスに届けられた知らせは、デルフィニアに強奪されたタウ東峰が宝の山だと告げていた。この密告こそ、タンガ挙兵を誘うべくウォルたちが仕掛けた罠であった。しかし、鬨の声はデルフィニア西方、パラストから挙げられる。微妙な均衡を保つ大華三国が、ついに動乱の時を迎えようとしていた―。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
67
前巻に引き続きコーラル城は(主に色事的な面で)とんだ春継続中、かつ(噂話の)花盛り。偉い人達が雁首そろえて何をしているかと思えば恋バナですか!そして新ポーラ嬢の登場です。基本的に一癖も二癖もある女性陣において、ただ可愛いだけという彼女の存在とても貴重です。王様も満更ではなさそうだし、うまくいってくれるといいなあと思うのです。などとのほほんと構えていたら後半に入ってやっと戦記ものっぽくなってきました。そうですよ秘密同盟があって裏切りあり敗北ありで、それでこそ!ナシアスとシェラの変則バディの活躍が楽しみです。2015/03/23
UK
28
お城ではあちこち恋話が咲きまくり。国王のお相手探しを筆頭に、大侯爵に山賊の頭まで結婚の影がちらほら。お世継ぎ問題の巻かなと思いきや、国土に埋まる秘密のお宝をきっかけに一気に副題に相応しい緊迫したムードに変わる。デルフィニアに迫る敵国と未だくすぶる身内の裏切りに国王ウォルにシリーズ始まって以来の最大の命の危機が訪れる!2014/11/06
呉藍
28
こんな王妃様いやぁよ、と思いつつ。自分の夫の愛妾探しに燃える燃える……そして周りも必死だ。カリン女官長も苦労します。”来るもの拒まず”生活のウォルへに、リィの一言が愉快です。たしかにおいしいよね(笑 なーんて気軽に読んでいたら、後半思わず本を落としそうになりました。どうなっちゃうの一体!2010/11/11
福猫
26
ここの所多忙でなかなかページを開く暇がなく、やっとのことで読了。動向は徐々に静から動へと移行しつつあり…。タウから齎された情報を、隣国へのジョーカーに仕立てた国王と王妃。里を無くしたシェラの元に届くファロット伯爵邸への招待状。世継ぎの件を含め…王への愛妾の件を画策する王妃とその仲間たち。一見平和にも見えるデルフィニアへ、大いなる敵タンガとパラストが徐々に牙を剥き始める。そして…。身内の裏切りでとらえられる王。王を救出に向かう王妃!さて…どうなるのか気になるところ。次…行く時間を確保しなければ!2013/03/03
roomy
25
やっと子犬じゃなくて栗鼠じゃなくてポーラ嬢登場。虫にはなれなかったウォルがかわいい、そして怒っている王妃様はかっこいい!まともに感想も書けないほど読み進めてしまうのがデルフィニア戦記。笑2015/12/18