内容説明
フィレンツェの名門メディチ家に生まれ、フランス王家に嫁ぐが、夫と四人の子を次々に失い、自ら摂政として西欧政界の権力闘争に卓絶した才を発揮した母后カトリーヌ…。「サン・バルテルミーの大虐殺」のヒロインとして知られ、宗教改革の時代を生き抜いた烈女の実像に肉迫する壮大な歴史ロマン。
著者等紹介
ネーミ，オルソラ［ネーミ，オルソラ］［Ｎｅｍｉ，Ｏｒｓｏｌａ］
フィレンツェ出身の女流作家。詩・小説の執筆のほか、フランス文学・イギリス文学の翻訳も行っている。小説『ロココ』のほかデ・キリコの挿絵による子供向けの読物などがある
ファースト，ヘンリー［ファースト，ヘンリー］［Ｆｕｒｓｔ，Ｈｅｎｒｙ］
１８９３～１９６７。アメリカのジャーナリスト。文化・芸術方面に幅広い業績を残す。「ワシントン・ポスト」紙の編集に携わっていたが、ヨーロッパに魅せられ、イタリアに渡り、永住する
千種堅［チグサケン］
１９３０（昭和５）年東京に生まれる。東京外国語大学ロシア語科卒。ロシア文学・現代イタリア文学の翻訳に従事
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感想・レビュー
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ゆずこまめ
1
メディチ家という一級とはいえ商人の家から格上のフランス王家に嫁ぎ、家柄を重んじるであろうフランス貴族社会で生きる。 大変な苦労をしたと思うし、宗教紛争と権力闘争を生き延びて天寿をまっとうしたのはすごいけれど、カトリーヌの人間的魅力なり迫力なりがいまいち伝わらない。 元々人間的魅力がなく、伝えようがなかったのかもしれないけど。 勉強にはなりました。2019/05/26
tomaton44
0
読み終わるのに約2ヶ月もかかってしまった・・・。物語と言うよりは教科書だな。読む前に十分な知識や時代背景を知っておかないと取り残されてしまう。かくいう僕も、全く取り残されてしまってさっぱりなにがなんだかわからなくなってしまった。ごめんなさい。2014/09/26
チャイ
0
前提知識がないとわかりにくい本。2008/01/26
rbyawa
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ａ１１８、フランスのヴァロア王朝の終わりの頃のフランス王妃、そして幼い息子の摂政として長く国を治めた女性で、大雑把に隣国のイングランドのエリザベス１世と同時代人。まあ家庭内はあまり平穏でもなかったもののなんとか乗り切ったものの、ヨーロッパ全土がプロテスタント宗教改革の時期、さすがに手に余ったような気もするかなぁ。サン・バルテミーの虐殺の名前を冠せられる人で、間違ってはいないのですがそれだけで片付けるのも正しくはないよね。やっぱり。2010/06/19
