内容説明
列強の仲間入りを目指した近代日本では、大国を仮想敵国にした架空戦記が数多く書かれた。本書は第二次大戦中までに発表された作品から「空中戦」「新兵器」「諜報戦」「さまざまな銃後」の四テーマ別に十一の短篇を厳選。幻の大勝利を描きながら最新科学の必要性を訴えたものから、非常時下で平和を願う気持ちにあふれるものまで多岐多彩にわたる。
著者等紹介
長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962(昭和37)年生まれ。鶴見大学歯学部卒。歯学博士。文芸評論、科学史研究を通し近代のイメージを刷新する仕事を手掛ける。96年『偽史冒険世界』で大衆文学研究賞受賞
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