内容説明
われわれが喪失した心の真実をうたい、「菩薩道の現象学」とも呼び得る十地経は、菩薩のあり方やその修行の階位を十種に分けて説き明かし、大乗仏教の哲学思想の展開過程において最も中心的な役割を果たした経典である。
目次
第1 「歓喜にあふれる」菩薩の地
第2 「垢れをはなれた」菩薩の地
第3 「光明であかるい」菩薩の地
第4 「光明に輝く」菩薩の地
第5 「ほんとうに勝利しがたい」菩薩の地
第6 「真理の知が現前する」菩薩の地
第7 「はるか遠くにいたる」菩薩の地
第8 「まったく不動なる」菩薩の地
第9 「いつどこにおいても正しい知恵のある」菩薩の地
第10 「かぎりない法の雲のような」菩薩の地
終章 この経の委嘱
著者等紹介
荒牧典俊[アラマキノリトシ]
昭和11(1936)年、横浜市に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学名誉教授。現在、大谷大学教授
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