内容説明
持病の発作に恟々としながらも、医者の目を盗んでは麦酒をがぶがぶ。養生のためといっては、何も食べずにひたすら眠る。動悸、不整脈、喘息、蕁麻疹…。ご存知百間先生が、己の病、身体、健康について飄々と綴った随筆を集成したアンソロジー。
目次
一病息災
夜船
養生訓
寿命
億劫帳
沙書帳(抄)
巡査と喘息
病閑録
病歴
黒リボン
目
歯
早春の結滞
八十八夜は曇り
輪舞する病魔
禿げか白髪か
病牀通信
著者等紹介
内田百〓[ウチダヒャッケン]
明治22年(1889)、岡山市に生まれる。六高を経て、大正3年、東京帝大独文科を卒業。この間、漱石の知遇を受け、門下の龍之介、草平らを識る。以後、陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などで教鞭をとる。昭和46年4月、八十二歳で没
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