内容説明
修道僧ラスプーチンは、ロマノフ朝の皇太子の難病を不思議な祈祷療法で癒して絶大な信頼を得る。皇后の寵愛を得て宮廷内で権力を恣にした彼は、妖しい魅力で貴婦人たちを淫楽に誘い、高官の任命権を掌中にする。諸悪の根源と見なされ、暗殺されるまでの怪僧の生涯を描く。
目次
宿命の密会
運命の予兆
「鞭身派」の異端
聖霊の船
未知なる世界へ
恐怖の声
フェオファン大僧院長
聖ペテルブルグ制覇へ
亡霊の手
信じがたい奇蹟〔ほか〕
著者等紹介
グリッランディ,マッシモ[グリッランディ,マッシモ][Grillandi,Massimo]
1931年、イタリア中部の都市フォルリ生まれ。詩人・作家。1987年死去。著作は伝記小説、文芸評論、歴史評伝、詩作など幅広い分野に及ぶ。伝記小説にはバンカレッラ賞を受賞した『カスティリオーネ伯爵夫人』を始め、『マタハリ』『美女オテロ』『ルクレツィア・ボルジア』などがあり、また歴史評伝には『アレクサンダー大王』のほかに、イタリアの文人を扱ったものが多い
米川良夫[ヨネカワリョウフ]
1931(昭和6)年、東京に生まれる。早稲田大学フランス文学科卒業
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