内容説明
とびきりの美食だけが料理の醍醐味ではない。機転の有無が男の料理の決め手となる。その時々の素材、季節感、時間的制約などに応じて自由に考えながら作る、楽しくてオイシイ、男のための料理エッセイ。
目次
コロンブスの卵丼
関脇のエビ料理
揚げドウフ
ジャンボ茶碗むし
ナスのギョーザ
日本人だけのスパゲッティ
オリジナル・パオピン
漬物の焼飯
カキの天ぷら丼
フライもどき〔ほか〕
著者等紹介
池田満寿夫[イケダマスオ]
1934‐1997。版画家・作家。奉天市生れ。長野県立長野北高校卒。昭和41年の第三回ヴェネチア・ビエンナーレ展での版画部門大賞をはじめ、多数の国際賞を受賞。昭和51年、「エーゲ海に捧ぐ」で、第77回芥川賞。平成9年(1997年)死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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こばまり
53
少し昔ののほほんエッセイ好きとしては期待通り楽しめた。当時は産経新聞の池部良氏の後継連載であった由。海外での食体験も愉快。レシピはシンプルで作ってみたいものもいくつか。巷を賑わした詐欺師、伊集院公威との交流についてもちらり。2022/05/16
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
49
簡単に出来て、豪快で、男が作る料理の紹介……と言いつつ、材料が庶民的でないものも時々混じっていたりするけれど、それでいいのだ。男なのだ。料理の作り方を知りたいというより、池田満寿夫のエッセイが目当て。奥様と仲が良さそうなところも素敵。2017/03/15
ミカママ
43
数年前の帰国で手に入れていたのに、読むのが惜しくて、ずっと熟成してました。読み始めてびっくり、私、これをずっと、加藤和彦さんの食エッセイと感違いしてました(>_<) 加藤さんと安井かずみさんの『ワーキングカップル事情』が大好きだったのと、なんとなく美食家、奥さんも有名人、という括りで覚えてたので。読み終わって、ちょっと私の読みたかった内容ではなかったかな、という感じですが…。それにしてもこういう男性と暮らすのは大変そうだな、と。(苦笑)2014/12/21
Carlos
4
料理する時間も確保せねばー!2019/06/15
madhatter
4
再読。実は結構活用させていただいている(笑)。大根と明太子のサラダとか、中華風冷奴とか、鶏モツの醤油煮とか(私はキンカンを似ました)。殆どが凝った食材を使わず、手順も簡単。そしてそのざっくりした感じ故に、作る側がアレンジを加える余地も残されている。一方、やはり世界的芸術家氏…伊勢エビやアワビなど、時折とんでもない食材が登場するのも楽しい。ちくしょうセレブめ。いつか酔っ払いエビ、私もやってみせるからな!2012/07/01
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