中公文庫<br> さよなら快傑黒頭巾 (改版)

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中公文庫
さよなら快傑黒頭巾 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122041028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

「男ってのは、なんともみっともない動物だと思ったことない?頑張る時も大袈裟だが、夢破れて引きさがる時も…。」この大きな世界の戦場で、戦いに疲れ傷ついた人々をどう支えればよいのだろうか。夢は、必ず破れるからこそ夢なのか。

著者等紹介

庄司薫[ショウジカオル]
本名・福田章二。昭和12年(1937)、東京に生まれる。日比谷高校をへて東京大学法学部卒業。昭和33年、「喪失」により第三回中央公論新人賞受賞。昭和44年、「赤頭巾ちゃん気をつけて」により第六十一回芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

66
庄司薫シリーズ第二弾。学生運動の盛り上がりと挫折を描いたもの。アイドル由美ちゃんが出なかったのが 残念。今にして思うと、庄司薫君シリーズにしては重いテーマだった・・  2004/01/01

KAZOO

38
当時の青春小説で、かなりの雰囲気があらわれています。今読みなおすと結構なつかしい感じがします。最近の人でも読む人がいるというのはうれしいことです。私もこのような本を読んで少しはまねをしようと思ったこともありましたが長続きしませんでした。この後に田中さんや村上さんが続くのでしょうね。2014/11/12

佐島楓

19
ぼんやりしながら、あるいは真剣に考え事をしていて、ある瞬間にふっと悟る・・・その繰り返しが、自分を創っていくと気づく。時間を重ねることの意味が少しずつわかってくる感覚。父母の世代の青春小説だが、普遍性がそのようなところにあると感じる。2011/11/20

かえで

17
「赤頭巾ちゃん気をつけて」に始まる「薫くんシリーズ」の3作目。3作目?僕は薫くんシリーズはこれが2冊目なんだけど。1冊飛ばしてしまったらしい。まいったまいった。しかし調べると本作は2作目よりも先に書かれていて、そしてそれぞれ独立した話(もちろん多少の繋がりはあるのだけれど。これは先に3作目を読んでしまった自分への言いわけなのさ)なので特に問題はないのだけど。18歳の薫くんのドタバタな1日が軽妙な文章で書いてあり、思わず笑ってしまう。また思春期の微妙な心理を見事に描いていて、僕は思わずグッときてしまったんだ2015/02/27

rokubrain

10
青春の理想の幻滅、挫折。 下の兄貴とのその仲間たちの行動から薫くんが感じっとっていく世の中の実態。 3作目は兄貴の友人の結婚式をきっかけに世の仕組みの洞察、社会勉強がはじまる。 男は頑張るときも、引き下がるときも大げさな「儀式」をしないと収まらないものらしい。 たしかにあの時代(70年代)は、主義、イムズのようなものが人生の中心にあるものと見られていたんだな、と思う。 「人生という兵学校」 まいった、まいった。2018/02/24

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