中公文庫
首相官邸の決断―内閣官房副長官石原信雄の2600日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122040397
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C1131

内容説明

竹下登から宇野宗佑、海部俊樹、宮沢喜一、細川護煕、羽田孜、村山富市まで七人の総理を内閣官房副長官として補佐した現代政治史の生き証人が、政策決定の中枢=内閣官房の実態を赤裸々に証言し、リーダーシップ不在の日本政治のあるべき姿を提言する。解説は駿河台大学法学部教授・成田憲彦。

目次

第1章 昭和から平成へ(竹下登・宇野宗佑内閣)
第2章 九〇億ドルの決断(海部俊樹内閣)
第3章 教養人宰相の賭け(宮沢喜一内閣)
第4章 殿様、官邸に入る(細川護煕内閣)
第5章 社会党総理の危機管理(羽田孜・村山富市内閣)
第6章 首相官邸の日常

著者等紹介

石原信雄[イシハラノブオ]
1926(大正15)年生まれ。52年東京大学法学部卒業後、地方自治庁採用。市町村税課長、地方債課長、財政課長、財政担当審議官、税務局長、官房長、財政局長を経て、84年自治事務次官。86年地方自治情報センター理事長。87年より95年まで内閣官房副長官を務める。現在、地方自治研究機構理事長

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951(昭和26)年生まれ。東京大学法学部卒業。現在、政策研究大学院大学教授。COEオーラル・政策研究プロジェクト代表

渡邉昭夫[ワタナベアキオ]
1932(昭和7)年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。2001年3月まで青山学院大学教授。現在、東京大学名誉教授。帝京大学教授。平和・安全保障研究所理事長。国際関係論、日本外交史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NoDurians

1
政か官かと言われ、「政治主導」の失敗が言われるけれど、結局のところ、バランスとその地位に立つ人の識見なのだと思う。これまでのことをちゃらにするという威勢のいいことだけでは物事は回らないし、時に決断も必要。地道だけれど、着実に進めることを評価できるくらい、自分も含め国民が民度が高くならなければならないし、マスコミもそうだと思う。そういうことを考えさせる味わい深い本だった。オーラルヒストリーはおもしろい。2012/11/14

NoDurians

0
官僚叩きのせいで、悪い印象があるけれど、本来、官僚は優秀なものだし、また、そうあらねばならないと思う。今の時代難しいけれど、政治の暴走の方がより悪い。バランスは回りくどいけど、より大勢の人にとってましな選択肢だと思う。2016/07/28

Kenji Suzuya

0
竹下政権から、宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山と7代にわたって事務の官房副長官を務めた石原信雄のオーラルヒストリー。事務次官経験者として官僚組織全体を束ねるという事務方最高峰としての重大な役目を果たすのみならず、内閣の交代が相次ぐ中で行政の継続性を保ち、政務における調整役をも担っていくという役割の変化にも立ち会ってきた姿が、インタビューを通じて描き出されていく。2016/06/02

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