内容説明
「五丈原の戦い」で、なぜ魏の司馬仲達が勝利し、蜀の諸葛孔明が敗れたのか?「赤壁の戦い」における呉の周瑜の真の勝因とは?呉と蜀に対し、終始、優位に立ち続けた曹操の「三国統一」への戦略とは?そして、全ての戦略戦術の基本となった「兵法三六計」の真髄とは何か!?あの「三国志」の名将たちが披露した戦略戦術―暗殺から人材登用術までを、著者自身の経験と斬新な視点から、大胆かつ詳細に解説する。
目次
安定をもたらすのは、力か金か?―曹操の名案、屯田兵制度がもたらしたもの
武闘派の限界―戦に盲進した将、董卓の悲劇
戦力を左右する組織づくりの秘密―呉はいかにして大軍動員を可能にしたのか
命の源を断たれるな―諸葛孔明はなぜ秦嶺山脈を越えたのか
裏切りは日常茶飯事―同盟政策を牛耳った男、孫権の思惑
戦術上の「休戦」―諸葛孔明の命を縮めたのはなんだったか
目に見えない武器が勝敗を決する―情報収集を怠った劉備の不覚
会戦だけが戦争ではない―謀略のワナはいつも張り巡らされている
読心―心理作戦のポイント―劉備が常用した心理作戦の成果
暗殺という手段―名将はつまらぬ局面で死ぬことはない〔ほか〕
著者等紹介
柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年愛知県生まれ。1961年、慶応大学法学部在学中に傭兵部隊の一員としてコンゴ動乱に参加。その後、フランス外人部隊教官を経て、アメリカ陸軍特殊部隊に加わる
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