内容説明
大乗仏典の白眉といわれる『法華経』は、的確な比喩と美しい詩頌を駆使して、現実の人間の実践活動を格調高く鼓吹する讃仏・信仰の文学である。本巻には、その『法華経』精神の原初形態を示す最初期の部分を収める。
目次
第1章 序(序品)
第2章 巧みな方便(方便品)
第3章 比喩(譬喩品)
第4章 信への志向(信解品)
第5章 薬草の喩え(薬草喩品)
第6章 予言(授記品)
第7章 過去の因縁(化城喩品)
第8章 五百の比丘への予言(五百弟子受記品)
第9章 二千の比丘への予言(授学無学人記品)
著者等紹介
松涛誠廉[マツナミセイレン]
明治36(1903)年~昭和54(1979)年。東京大学印度哲学科卒業。九州大学・立正大学教授などを歴任。ジャイナ教研究の権威
長尾雅人[ナガオガジン]
明治40(1907)年、仙台市に生まれる。京都帝国大学文学部哲学科卒業。昭和34(1959)年、学士院賞受賞。昭和55(1980)年、日本学士院会員として選出される。京都大学名誉教授
丹治昭義[タンジテルヨシ]
昭和7(1932)年、静岡市に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科修了。現在、関西大学文学部教授
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感想・レビュー
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山がち
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比較したわけではないが非常に綺麗な訳なのだろう。仏教経典には全くなじみがないけれども、かなり読みやすかった。「火家の比喩」や「窮子の比喩」などは説話的で、かなり文学性が高いのではないか。読んでいても興味深いものであった。一方で、全体的にはどこか抽象的なような感じがした。基本的には問答形式でさして抽象的ではないように思うのだが、そう感じたのである。もしかすると、経典の語り口、いくつもの数や菩薩の名を並べていくその言葉に、捉えがたい抽象性を感じたのかもしれない。特に序品に関してはその傾向が強いように思われる。2013/09/03
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