内容説明
江戸時代のどまんなか、天下太平元禄時代。ひとの尽きせぬ欲望が華麗な文化に花開く。平和な世ゆえのロマンに惹かれ、著者の非凡な想像力は時代を超えて飛翔する!流行作家西鶴の文才商才に感服し、八百屋お七におっかけギャルの原点を見、平安・元禄・現代の文壇の共通項をみつけたり…。読売新聞連載エッセイ待望の文庫化。
目次
西鶴と私
元禄大好き
西鶴とつきあい開始
なぜか突然紫式部の話
作家ほどつまらぬ商売はない
所詮この世は色と金
近松と西鶴はここが違う
過剰な愛
少女Aに御用心
少女・元少女・老少女〔ほか〕
著者等紹介
中島梓[ナカジマアズサ]
早稲田大学文学部文芸科卒。1977年、評論「文学の輪郭」で群像新人賞を受賞し、文芸評論家としてデビュー。翌78年には栗本薫の名で著した「ぼくらの時代」が江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としても活動を始める。79年、SFファンタジー超大作「グイン・サーガ」シリーズの執筆を開始、完結を目指し現在も執筆中。小説・評論の他にもミュージカルや芝居の脚本・演出など、幅広いジャンルで活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちこ@文庫派
14
小林智美さんのイラストにつられて買ったもの。ダラダラしたおしゃべりでも、文章がうまい人のだと楽しいのが不思議。クインサーガ読んだことないけど、100冊を予定しているとはビックリしました。2012/12/10
Tomoko
0
[リサイクル本]中島梓さんの書かれたものを初めて読みました。 新聞掲載のエッセイなので深く知ることはできないものの、松任谷由美さんに近い印象を受けました。 タイトルにひかれて読んだものの期待外れだったのは、内容を把握しながらこのタイトルを採用した出版社の怠慢か著者の傲慢かのいずれかによるものでしょう。2013/12/03
灰猫
0
中島さんの本は数冊読んでいますが、彼女の作品は大長編ご多く、未だ小説に手をかける勇気が湧きません。ただ、三浦健太郎さんがベルセルクに影響を与えた作品にグインサーガを挙げているのを見て、変に納得したのを思い出しました。元禄時代の入門として読むには内容が薄過ぎてはいますが、後書きで作品成立の経緯を見て決して本意けら生まれた作品では無い事に納得しました。ただ、挿画の小林智美さんのイラストは文句無く美しく、この為にお金を払うのは全く問題ないと思わされました。2022/02/07
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